ピッチに倒れ込んだ前回大会から《1100日》 EUROに “戻ってきた”エリクセンが早速ゴール 「プレイできることにただ幸せを感じていた」

デンマークの今大会初ゴールはエリクセン photo/Getty Images

圧巻の活躍

EURO・グループC第1戦でスロベニア代表と対戦したデンマーク代表。結果的に追いつかれ、1-1のドロー決着となってしまったが、注目を集めたのはゴールを決めたデンマークのMFクリスティアン・エリクセンだ。

エリクセンは前回大会となるEURO2020の初戦フィンランドとの試合中に一時的な心停止に陥り、ピッチへ倒れ込んだ。駆け付けた医療スタッフが心臓マッサージやAEDによる処置を施し、なんとか一命をとりとめた。その後、植え込み型除細動器を体内に埋め込む処置を受けたエリクセン。そんな試練を乗り越えたエリクセンが1100日ぶりとなったEUROの舞台で躍動した。

17分にスローインの流れからPA内に侵入しパスを受けたエリクセンは、胸トラップから右足でボレー。流れるような一連のプレイからビューティフルゴールを決めた。帰ってきたEUROの舞台で早速ゴールを決めたエリクセンは試合後、喜びを爆発させた。

「今回のEUROは、前回とはまったく異なるストーリーだ。試合に臨むにあたって自信があったし、プレイできることにただ幸せを感じていた。EUROでプレイすることはいつも特別なことだ。EUROでゴールを決めたことは一度もなかった。でも、頭の中はサッカーのことしかなかった。ゴールという形でチームに貢献できてうれしかった」(英『BBC』より)

データサイト『Opta』によると、この試合でエリクセンは5本のシュートと7回のチャンスクリエイトで12回シュートに直接絡んだという。これは2012年のユーロでギリシャ戦に出場したメスト・エジル以来、MFがシュートに関与した1試合あたりの最多数となったようだ。

勝利こそは逃したものの、EUROの舞台に戻ってきて輝きを見せたエリクセン。デンマークの第2戦は日本時間21日深夜1時にイングランド代表と対戦する。


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