プレミアMVPのフォーデンはどこへ…… 活躍が期待されたEURO初戦でまさかの《ドリブル数&シュート数0》

インパクトを残せなかったフォーデン photo/Getty Images

悔しい幕開けに

セルビア代表との初戦に1-0で勝利を果たし、EURO2024を勝利でスタートしたイングランド代表。

多くのスター選手を揃えるイングランド代表は今大会の優勝候補の1つとして考えられていたが。初戦を終えて厳しい評価を受けている。決勝点を決めたジュード・ベリンガムには称賛が集まる一方で、他の選手らは思うように本来の力を発揮できなかった。

中でも悔しいEUROの幕開けとなったのはフィル・フォーデンだ。マンチェスター・シティで今シーズン27ゴール12アシストを記録したフォーデンはFWAの年間最優秀選手賞とプレミアリーグのシーズン最優秀選手に選ばれ、満を持してEUROへ臨んだ。しかし、この試合ではシティで見せたような輝きを見せることはなかった。
左サイドでスタメンフル出場を果たしたフォーデン。英『Sky Sports』は「イングランドはフォーデンをどうする」と綴り、この試合の同選手のスタッツを紹介。90分を通して残したスタッツはシュート数0、ドリブル数0、相手PA内でのタッチ数1回のみ。キーパスは1本記録しているものの、イングランドの左サイドは完全に機能していなかった。これはもちろん、左SBのキーラン・トリッピアーとの関係性やガレス・サウスゲイト代表監督の起用法も関係しているだろうが、フォーデンの存在感は限りなくゼロに近かった。

英『90min』はこの試合のフォーデンをイングランド代表のワースト選手としており、「マンチェスター・シティのスター選手は昨シーズンクラブレベルで27ゴールを挙げたが、セルビア戦ではほとんど沈黙し、スリーライオンズの攻撃の中で完全に迷っているように見えた。プレミアリーグで活躍する選手が、国際舞台で精彩を欠くのは奇妙だった」と伝えている。

覚醒した今シーズンの勢いそのままにイングランド代表でも活躍が期待されたフォーデンだが、悔しいスタートとなってしまった。とはいえ、まだEUROは始まったばかりで、フォーデンにも挽回のチャンスは十分に残されている。初戦を終えた時点では厳しい評価を受けているフォーデンの奮起に期待したい。

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