バイエルンも獲得を狙うと噂のキエーザ タッキナルディ氏が「売却は間違い」とユヴェントスに忠告 

果敢なプレイが持ち味 photo/Getty Images

本当に売却はあり得るのだろうか?

元ユヴェントスのアレッシオ・タッキナルディ氏が、古巣にフェデリコ・キエーザを売却すべきではないと忠告を送った。

この発言をしたのは、トリノのスポーツ紙『Tuttosport』のインタビュー内でのこと。タッキナルディ氏はまず「ユヴェントスがキエーザを売却すれば、間違いを犯したことになるだろう」と話し、その理由をこう続けた。

「キエーザは時々、期待に応えられないこともあるが、素晴らしい原動力を持っている。彼は1対1で唯一無二の存在であり、自由を与えてやらなければならない。ユヴェントスは彼の本当の姿を見たことがない。最初はクリスティアーノ・ロナウドと競い、その後負傷によって離脱した。彼には未だ発揮されていない大きな可能性がある。そいういう選手がチームにいるなら、引き留めなければならない」
確かにタッキナルディ氏が言う通り、キエーザにはチームを鼓舞する力がある。彼が行う果敢な仕掛け、積極的なシュートは仲間に勇気を与える力がある。それが個人記録の数字上では表れない貢献度なのかもしれない。現に先日行われたアルバニア戦では逆転ゴールを決めたニコロ・バレッラではなく、キエーザがマン・オブ・ザ・マッチに選出された。彼のプレイは、この日の2得点に直接つながっていたわけではないが、奮闘ぶりは明らかに目立った。それが評価されたわけだ。

ただユヴェントスも当然、彼が数字以上の貢献を見せてくれることは知っているはず。だからこそ彼に2025年までの契約を用意したのだろう。キエーザの契約交渉が難航しているのは、彼が高額であるため、残留させる前提で財政上のやりくりに苦心しているといった状況にも見える。

このタッキナルディ氏の発言が、杞憂に終わればいいが。今後の動向に注目したい。

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