A・アーノルドの中盤起用は本当に正解か? ロイ・キーン氏もイライラ「ライスがベビーシッターになっていた」

中盤の一角として先発したA・アーノルド photo/Getty Images

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中盤でプレイする強度が足りない

EURO2024グループステージ・グループD第2戦、イングランドとデンマークのゲームは1-1のドローに終わった。18分にハリー・ケインのゴールで先制するも34分にモルテン・ヒュルマンドの強烈なミドルシュートを被弾し、決勝トーナメント進出を決めることができなかった。

気になるのはスコア以上に、ボールを持って崩すシーンがほとんどなかったことだ。フィル・フォーデンのミドルシュートなど惜しい場面はいくつかあったものの、攻撃そのものは単発であり、連携で崩す場面は皆無だったと言っていい。

元マンチェスター・ユナイテッドMFロイ・キーン氏は、中盤でのトレント・アレクサンダー・アーノルドの起用に大きな疑問を抱いているようだ。英『Daily Mail』などが伝えている。
「毎週クラブでそのポジションでプレイしていない選手を起用するのは大きな賭けだと思っていた。リヴァプールで彼がそのポジションに流れ込んでいるというのは知っているが、それと先発するのは違う」

「私はミッドフィールドでプレイしてきたが、それは難しいポジションなんだ。体力的にも、距離の取り方も。彼は2試合とも力不足だった」

この試合でも、開幕節のセルビア戦でもA・アーノルドはコナー・ギャラガーと途中交代しており、キーン氏はこのことに関しても「良い兆候ではない」と語っている。さらに、同時に先発したMFデクラン・ライスにも大きな負担をかけてしまったと見ているようだ。

「サッカーではボールを持っているときに何をするかが重要だが、より優れたチームと対戦するときは、ボールを持っていないときに何をするかが本当に大事だ。だからこそ、彼は難しい状況に追い込まれた。確かにボールを扱うのが得意で、パスを出すことができる。それは疑いの余地がないが、問題はプレイの他の部分だ。ライスは彼のベビーシッターのようだった。このレベルでは、そんなことは見破られてしまうんだ」

A・アーノルドでは中盤でプレイする強度が足りないと語るキーン氏。ギャラガーのほかコビー・メイヌー、アダム・ウォートンなど他にも中盤のタレントはいるが、ガレス・サウスゲイト監督は次戦でどんな判断を下すのか。


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