カルヴィン・フィリップスの不在を嘆くサウスゲイトにイアン・ライトが反論 「この状況でも慌てない選手が代表に選ばれている」

代表に選出されたウォートン photo/Getty Images

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若きスターが起爆剤となれるか

EURO2024において優勝候補の大本命と目されていたイングランドは、グループステージで中盤のアンバランスさという大きな問題を露呈している。初戦のセルビア戦は1-0で勝利こそ挙げたものの、得点を決めたジュード・ベリンガム以外軒並み低評価、第2節のデンマーク戦では1-1と引き分けており、54分に交代となったトレント・アレクサンダー・アーノルドのパフォーマンスにイングランド代表ファンからは不満が噴出した。

デンマーク戦後、監督のガレス・サウスゲイトは2023年11月が最後の代表戦となっているカルヴィン・フィリップスの後任を探すのは難しいと語ったが、この発言を『Daily Mail』は「奇妙な主張」と非難している。

その中でイアン・ライト氏は、安定感を欠くイングランドの中盤を改善し、デクラン・ライスと並んで効果的なプレイができる選手がいると考えており、それがクリスタル・パレスのMFアダム・ウォートンだという。
今年の2月にブラックバーン・ローヴァーズから移籍した20歳のウォートンは、クリスタル・パレスで目覚ましい活躍を見せた。その後イングランド代表に選出され、ボスニア・ヘルツェゴビナとの大会前の親善試合で国際試合デビューを飾っている。また、ライト氏はマンチェスター・ユナイテッドの若きスターである19歳のコビー・メイヌーもサウスゲイトが検討すべき選択肢のひとつだと『ITV Sport』で語っている。

「ガレスの話を聞いていると、彼はカルヴィン・フィリップスのことを言っていて、その役割を果たせるのはこの国では彼自身しかいないと言っていた」

「アダム・ウォートンはその役割を果たすことができると思う。コビー・メイヌーもプレイできると思う。あなたが彼らを選んだ。今は勝ち点4を取っているから自暴自棄になっているわけではないが、何かを変えなければならない状況にあるのは間違いない」

「コビーかウォートンのどちらかだが、私ならウォートンを先発に入れるだろう。シーズン終盤のクリスタル・パレスでの最後の数試合で彼を見たが、彼の冷静さは素晴らしかった。落ち着いていて、パスも出せる。とても知的で、この状況でも慌てない選手が代表に選ばれている。このチームにいるのも納得のクオリティを持っているよ」

サウスゲイトは3月に『BBC Radio5』で、「現時点では、カルヴィンがここ数週間で見せたパフォーマンスを見て、ピッチで私たちの望むプレイができるかどうか、自信が持てなかった」と語っていたが、現在19歳と20歳のメイヌーとウォートンを大舞台で起用することが出来るのか。チームに変化を加えるためには、経験の浅い若手の起用という勇気の決断が迫られていると言えるだろう。

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