優勝候補フランスがグループ2試合で“オウンゴール”の1点のみ 守備的とも言われるデシャンのチームは攻撃に問題を抱えているのか

オランダ戦では無得点に終わったフランス photo/Getty Images

渋く勝ち点を稼いでいるが……

EURO2024グループステージ2試合を戦って1勝1分の勝ち点4。フランス代表はグループDの2位につけているが、この2試合をどう評価すべきなのか。

相手がオーストリア、オランダと強敵だったこともあるが、フランスはこの2試合でオウンゴールによる1点しか奪えていない。鼻骨骨折の影響でキリアン・ムバッペをベンチに置いていたオランダ戦は決定機を決め切れず、負けてもおかしくないゲームだった。

『ESPN』は、ディディエ・デシャン率いるフランスが守備を優先しすぎているのではないかと取り上げている。
「デシャン率いるフランスは上手く守れてはいるが、攻撃の効率性はまだ十分ではない。EURO2024の2試合を終えた時点で、フランス代表はおそらく我々が期待していたレベルに達していない」

デシャンの作り上げたフランスは、どちらかといえば手堅く白星を稼いできたチームだ。圧倒的なタレント力で猛攻を仕掛けるというよりは、守備のバランスに重きを置きながら戦うことが多い。

今大会もウィリアム・サリバ&ダヨ・ウパメカノのセンターバックコンビに加え、中盤に戻ってきたベテランのエンゴロ・カンテを中心とした守備は強固だ。GKマイク・メニャンの安定感もさすがと言うしかない。守備が大きく崩れる気配はないが、オウンゴールの1点しか奪えていない攻撃には課題もあるか。特にムバッペを欠くと決定力は大きく落ちる。

ただ、中盤でフル稼働するアントワーヌ・グリーズマンはそれほど大きな問題ではないと語る。

「第1戦同様に第2戦も僕たちの守備は安定していたし、プレスも機能していた。守備は非常にコンパクトだ。DFとMFは素晴らしい仕事をしているよ。攻撃面は効率を欠いているところはあるけど、心配するほどではない。もう少し決定的にならないとね」

グループ最終節は、すでに敗退が決定したポーランドとの対戦だ。ここで攻撃面の手応えを掴みたいところで、まずは今大会初の得点者を生み出したい。

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