EUROは3回目の“0勝敗退”の危機 大エース・レヴァンドフスキがいても苦戦目立つポーランドの厳しい現実 

ポーランドはグループステージ敗退で大会を去る photo/Getty Images

W杯、EUROで味わった挫折は多く

オランダ戦、オーストリア戦と連敗を喫し、ポーランド代表は早々にEURO2024から姿を消すことになった。今大会最初のグループステージ敗退チームとなってしまい、35歳で大会に臨んだエースのロベルト・レヴァンドフスキは本領を発揮できぬまま大会を去る。

今大会のレヴァンドフスキは負傷を抱えていたため、初戦のオランダ戦は出番なし。続くオーストリア戦も途中から30分間出場しただけだ。消化不良な形での敗退となり、ショックは大きいだろう。

まだグループ最終節のフランス戦が残っているが、今のポーランドがフランスから白星を掴むのは容易ではない。フランス戦にも勝てなかった場合、ポーランドは前回のEURO2020に続いて0勝でのグループステージ敗退となる。
ポーランド『Fakt』はオーストリア戦後に「希望の終わり」と総括しているが、ポーランドは大エースのレヴァンドフスキがいながら国際大会で思うような結果を残せていない。

レヴァンドフスキ自身は代表通算150戦82ゴールと圧巻の数字を残しているが、初めて臨んだEURO2012もギリシャ、ロシア、チェコ相手に未勝利で敗退。

ワールドカップは2010、2014ともに欧州予選敗退で、2018年のロシア大会はグループ最終戦で日本に勝利しただけで敗退。2022年のカタール大会はベスト16に進んだが、勝利したのはグループ第2戦のサウジアラビア戦だけだ(2-0)。

最も良い成績を収めたのは、ベスト8に入ったEURO2016だ。当時はレヴァンドフスキを中心に、MFグジェゴシュ・クリホビアク、ヤクブ・ブワシュチコフスキ、DFウカシュ・ピシュチェク、カミル・グリクらがいた。レヴァンドフスキ世代では当時がベストチームだったか。

しかしそれを除けば、ポーランドはレヴァンドフスキを擁しながら思うような結果を残せなかった。レヴァンドフスキも35歳を迎えているため、現役を続けられる期間も短くなってきている。今回のEUROも悔しい結果となってしまったが、レヴァンドフスキが去った場合はもっと苦しい状態となりそうだ。

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