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ライスからの言葉に感動? 過去にはうつ病を発症し、引退も覚悟した36歳スロベニア代表FWが噛み締めるEUROの舞台|theWORLD(ザ・ワールド)|世界中のサッカーを楽しもう!

ライスからの言葉に感動? 過去にはうつ病を発症し、引退も覚悟した36歳スロベニア代表FWが噛み締めるEUROの舞台

ライスとイリチッチ photo/Getty Images

75分より出場

スロベニア代表FWヨシップ・イリチッチ(36)はEUROグループステージ第3戦、イングランド代表と対戦したあと、『Sky Italia』のインタビューにてアーセナルでプレイするデクラン・ライスから言われた言葉を語った。

そんなイリチッチには壮絶な過去がある。2010年にパレルモに加入してセリエAデビューを飾った同選手は2013年にフィオレンティーナへ移籍。2015-16シーズンにはリーグ戦30試合に出場し、13ゴール5アシストの活躍を見せた。すると2017年にアタランタへ移籍。

アタランタでは11ゴール8アシスト、12ゴール7アシスト、15ゴール5アシストと3年連続でリーグ戦二桁得点をマークして好調だったが、コロナがヨーロッパで流行り出すと2020年、自身もコロナに感染後、うつ病を発症してしまった。一度チームを離脱し、そこから復帰を果たすもその後も厳しい状況が続き、2022年頃には現役を引退することも考えていたという。
アタランタでのキャリアの後半は精神的な問題と戦ったイリチッチは2022年に双方合意の元で契約を解除し、現在まで母国のマリボルでプレイしてる。壮絶な経験をして、引退をも考えた2022年から2年、イリチッチはEUROの舞台を噛み締めている。初戦と第2戦は出番がなかったが、第3戦のイングランドとの一戦、75分から出場した。

試合は0-0で終わったものの、イリチッチはEUROの舞台でプレイできたことを喜び、さらに対戦相手のデクラン・ライスからピッチに入った際にかけられた言葉を明かした。

「心から嬉しく思っている。今日、私がピッチに入ったとき、ある選手が私を褒めてくれて、とても尊敬していると言ってくれたんだ。私はとても嬉しく思った。私の話は世界中に知られている。その選手とは誰かって?みんなもよく知るアーセナルのミッドフィールダーだよ。そう、デクラン・ライスだ」

自分の過去を知るライスからのリスペクトを示す言葉に感動したと語るイリチッチ。対戦相手とはいえ、ライスの人柄がよくわかるエピソードとも言えるだろう。

スロベニアはグループステージを3分と負けなしで、3位での決勝トーナメント進出を決めた。決勝トーナメント1回戦の相手は強豪ポルトガルだ。チームにはベンヤミン・シェシュコという新たなストライカーがいるため、イリチッチの出番は今後も限られるかもしれない。しかし、逆境を乗り越えた36歳の存在はスロベニアにとっては欠かせないものとなるだろう。


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