アンス・ファティは移籍か残留か? バルセロナの神童が立たされたキャリアの岐路

ブライトンにレンタル移籍したアンス・ファティ photo/Getty Images

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かつての神童は再起を図れるか

バルセロナでかつてリオネル・メッシが背負った10番を託され、輝かしいキャリアを期待されたアンス・ファティはキャリアの岐路に立たされている。バルセロナはかつて世代最高と評されたカンテラーノを現在も高いポテンシャルを持っていると考えている一方で、今夏の移籍市場での放出も検討しているようだ。

『MUNDODEPORTIVO』によると、FCバルセロナの理事会はアンス・ファティの売却を検討するための最低額として4000万ユーロを設定したという。この決断はクラブが今夏の補強資金を必要とすることと、アンス・ファティの出場時間獲得の両方に応えるものであるとされている。

その一方で、インタビューでアンス・ファティは「生涯のクラブに戻ることだけを考えている」と語り、バルセロナでキャリアを続けることを望んでいる。
レンタル移籍で加入した今季のブライトンでアンス・ファティはリーグ戦27試合(先発出場9試合)に出場するも、出場時間はわずか1018分に留まった。その要因となったのは、2020年11月に左ひざの半月板損傷の重傷を負ったことから始まる、繰り返される故障癖だ。アンス・ファティがバルセロナで栄光のキャリアを取り戻すには、筋肉系の怪我に苦しめられたぺドリのように、長期にわたってフィジカルコーチや理学療法士と問題を解決していく必要があるだろう。

バルセロナに帰還後の今夏、アンス・ファティは新指揮官のハンジ・フリックの下でプレシーズンを戦うことが予想される。かつての神童は再び栄光の背番号10を背負い、信頼を勝ち取ることが出来るだろうか。

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