デンマークのキーマンはGKシュマイケル 32年前の父に続いて親子二代でのドイツ撃破なるか

デンマークのカスパー・シュマイケル photo/Getty Images

父は初優勝の立役者

29日(現地時間)にドイツがEURO2024決勝トーナメント1回戦でデンマークと対戦することが決まってから、同国ではデンマークのGKカスパー・シュマイケルに注目が集まっている。

同選手が注目される理由は、父親のピーター・シュマイケル氏にある。ピーター氏も現役時代はマンチェスター・ユナイテッドなどで守護神として活躍した超一流のゴールキーパーであり、1992年に行われたEURO92では決勝でビッグセーブを連発してドイツに得点を許さず、デンマークの初優勝の立役者の一人となった。

そして、そのデンマークに0-2で敗れた32年前の決勝は、「ピーターが我々に絶望をもたらした」(ギド・ブッフバルト氏)、「私のキャリアの中で最もきつい敗北だった」(ユルゲン・コーラー氏)など当時のドイツ代表の選手達にとっていまだに忘れられない苦い思い出となっているため、その息子のカスパーの存在が話題となっているようだ。

ピーター氏同様にカスパーがドイツの攻撃を食い止められるかがデンマークにとって非常に重要になってくるのは間違いない。しかし、その一方でカスパーのプレイスタイルはピーター氏とは異なるという指摘もある。ピーター氏とともにEURO92で優勝を達成したフレミング・ポウルセン氏はドイツ紙『Bild』の取材に対して以下のように語っている。

「ピーターの方がよりアグレッシブなゴールキーパーで、彼はゴール前に蹴り込まれるロングボールに対しては毎回前に出てきて処理していた。逆にカスパーは冷静に状況を分析して行動するタイプの選手だ。彼もこれまで多くの試合でデンマークを救ってくれた」

果たして父ピーター氏に続いて、今度は息子のカスパーがドイツの前に立ちはだかることになるのだろうか。

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