ケイン、ルカク、フォーデン、グヴァルディオル…… EUROで実力を発揮できていない“11人”のスター選手たち

フォーデン(左)も思うようにプレイできていない photo/Getty Images

期待が大きかっただけに失望も

EURO2024でヒーローとなるはずが、期待に応えられていないスター選手たちもいる。

今回英『GIVE ME SPORT』は個人のパフォーマンス、勝利への貢献度、当初の期待値との差などから、『グループステージで期待はずれに終わった選手』を11名リストアップしている。

GK
アンドリー・ルニン(ウクライナ代表)

まずGKでは、レアル・マドリードで大きく評価を伸ばしたルニンだ。ウクライナでも守護神になる予定だったが、第1節のルーマニア戦で3失点。中には止められたのではないかと思えるシュートもあり、実力を発揮できぬまま第2節からはスタメンを外れた。チームもグループステージ敗退に終わり、ルニンのEURO2024はあっさりと幕を閉じた。

DF
ヨシュコ・グヴァルディオル(クロアチア代表)
フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表)

マンチェスター・シティで活躍するグヴァルディオルはクロアチア守備陣の要だが、今大会のクロアチアは全体的に精彩を欠いた。第1節のスペイン戦で3失点完敗を喫したのもそうだが、続くアルバニア戦とイタリア戦ではリードを守り切れず終盤に失点している。まだ22歳と若いグヴァルディオルにとっては試練の1つで、スペイン戦ではラミン・ヤマルの対応にも苦戦していた。

ファン・ダイクに関しては、開幕前から期待値が高かったのも原因だろう。同メディアは「リヴァプールで見せているような冷静さがない。1988年以来のタイトル獲得は難しそうだ」とオーストリア戦で3失点したオランダの完成度を疑問視している。最終ラインの顔ぶれが豪華だけに、オーストリア戦の3失点で評価は大幅ダウンだ。

MF
トレント・アレクサンダー・アーノルド(イングランド代表)
フィル・フォーデン(イングランド代表)

中盤ではイングランドの2人が入ってしまった。これはどちらも起用法によるところが大きい。アーノルドはボランチを任されているが、得意の高精度キックを活かせたシーンはほとんどない。

フォーデンは左サイドで起用されているが、マンCとは別人のような出来だ。時折ポジションを中央へ移しているが、いずれにしてもフォーデンの良さが発揮されていない。才能は申し分ないだけに、起用法が定まらないのが残念だ。フォーデンに関しては起用法さえ変わればガラリとパフォーマンスがレベルアップする可能性がある。

FW
アントワーヌ・グリーズマン(フランス代表)
アルテム・ドフビク(ウクライナ代表)
ハリー・ケイン(イングランド代表)
アレクサンダル・ミトロビッチ(セルビア代表)
ロメル・ルカク(ベルギー代表)
ジェレミー・ドク(ベルギー代表)

FW登録の選手は6人と多くなっている。グリーズマンに関してはピッチ全体に顔を出す万能選手ではあるが、期待されたレベルには達していないか。

1ゴール決めたものの、ほとんどボールに触らないゲームも目立ったケイン、VARで何度もゴールが取り消される不運に見舞われたルカク、第1節のスロバキア戦で自陣深くの位置でドリブルを仕掛けてしまい、そのボールロストから失点に繋げてしまったドク、ラ・リーガ得点王ながら1ゴールも奪えず、チームも2試合で無得点に終わったウクライナのエース・ドフビクも厳しい評価を受けている。

決勝トーナメントに進むイングランドのケイン、ベルギーのルカクには、今後特に厳しい目が向けられるか。イングランドにはアストン・ヴィラで好調のオリー・ワトキンス、ベルギーにはライプツィヒFWロイス・オペンダが控えていて、両者はグループステージで印象的な動きを見せていた。ケインとルカクは実績抜群だが、このままのパフォーマンスではスタメンから外せとの声が増えても不思議はないか。

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