W杯に続いてC・ロナウドをスタメンから外すべき? 3戦無得点に厳しい視線「マルティネスはロナウドに縛られている」

グループステージでは得点を奪えなかったロナウド photo/Getty Images

ベスト16を前に生まれる疑問

無事にEURO2024グループステージを首位で通過したポルトガル代表だが、スッキリしないところもある。

議論を呼ぶポイントは、グループステージ無得点のFWクリスティアーノ・ロナウドだ。

ロナウドはEURO2004からメジャートーナメントを経験しているが、グループステージ無得点に終わったのは今大会が初だ。ブルーノ・フェルナンデスのゴールをアシストするなど良いプレイもあったが、ロナウドも39歳を迎えている。結果が出なかった場合、どうしても『衰え』を指摘する意見が出てしまう。
ポルトガル『A Bola』も厳しい評価を下しており、ロナウドを先発で固定すべきなのか疑問を呈している。

「(監督の)ロベルト・マルティネスはクリスティアーノに縛られている。ロナウドは特別な選手だが、彼がスタメンであるべき理由に説得力はない」

英『The Guardian』もかつての影響力は失ったと辛口だ。

「世界で最も意見の分かれるサッカー選手の一人でもあるロナウドを起用し続けるのか、それが問題だ。彼はもはやフィジカル面で圧倒的な存在ではない。あの驚異的なジャンプ力も、もうない。フィニッシュも昔ほどの勢いはない」

2022年のワールドカップ・カタール大会では、当時ポルトガル代表を指揮していたフェルナンド・サントスが大会中にロナウドを先発から外す決断を下している。果たしてマルティネスもその決断を下すことがあるのか。『Tribuna Expresso』もそこに注目している。

「ベスト16以降、2つの疑問が生じる。クリスティアーノがチームメイトよりパフォーマンスレベルが低いとなった場合、ロベルト・マルティネスはその状況にどう対処するだろうか?そして、交代となった際にクリスティアーノはどのように反応するだろうか?ワールドカップの歴史は繰り返されるのか、それとも利他的で、成熟した寛大なクリスティアーノが見られるのか」

ポルトガルはグループステージ最終節のジョージア戦の前に首位通過を決めていたため、マルティネスはジョージア戦で主力の多くを休ませた。しかしロナウドだけは先発させており、マルティネスとしては得点を決めてリズムを掴んでほしかったはず。

しかし思い通りにはならず、ロナウドはジョージア戦でも無得点に終わった。本人もかなりフラストレーションを溜めているように見えたが、ポルトガルはロナウドにこだわり続けるべきなのか。

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