EURO2008と似た空気感? セスクが語る若手中心の勢い「当時は僕たちを高く評価する人が多くなかった」

スペイン代表はグループBを全勝通過 photo/Getty Images

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死のグループBを全勝通過した実力は本物か

イタリア、アルバニア、クロアチアと同居する死のグループBを無傷の3連勝で突破し、EURO2024優勝候補筆頭とまで言われるようになったスペイン代表。

若手を中心とした戦いぶりから、最近はEURO2008を制した16年前のスペインと比較する声も出ている。

スペイン『as』によると、当時の優勝メンバーでもある元スペイン代表MFセスク・ファブレガスも当時と似たところはあると語る。
「よく似た共通点があると思う。まず当時は、僕たちの代表チームを高く評価する人が多くなかったからね。ラウール、サルガド、カニサレス、アルベルダといった経験豊富な選手が代表を去り、ルイス・アラゴネスは若い世代を中心に団結したグループを作り上げた」

「当時の人々は僕たちにあまり期待していなかったから、特にプレッシャーを感じることなくプレイできたんだ。(EURO2008では)大会中に少しずつ成長していった感じだね」

今のスペインも、EURO開幕前はそこまで評判が高かったわけではない。近年はワールドカップでも結果を出せないケースが続いており、チームも若返っている。開幕前はフランス、イングランド、ポルトガルといったタレント集団を評価するサッカーファンの方が多かったイメージだ。

その評価はグループステージ3試合で大きく変わり、スペインは完成度の高いチームとして急激に評価を伸ばしている。

当時とチームスタイルは大きく異なり、セスクも今の代表はラミン・ヤマル、ニコ・ウィリアムズといったワイドに位置するスピード豊かなアタッカーが強みと語っており、シャビ・エルナンデスやアンドレス・イニエスタ、ダビド・シルバといった技巧派MFを中心にピッチ中央を支配していた黄金期とはまるで異なる。

しかし、いつまでもティキ・タカを追いかけ続ける必要はない。今のスペインは新世代とともに新たな黄金期を作り上げようとしている。

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