決勝トーナメント・ラウンド16
フランス 1-0 ベルギー
EURO2024決勝トーナメント・ラウンド16。フランス代表×ベルギー代表のゲームが行われた。
グリーズマンを右に置いた[4-3-3]のフランスに対し、ベルギーはオペンダ、ルカクの2トップを前線に配置した[4-4-2]を選択。テデスコ監督はグループステージとやや形を変えてきた。
両チームとも様子見といった静かな立ち上がりとなる。14分にはコーナーキックの流れからムバッペがシュートに持ち込むが、DFに当たりゴール上に逸れていった。フランスがボールを持つ時間が多くなるが、決定的なチャンスは作れない。
27分にはベルギーにチャンス。ドクの突破から最後はオペンダがシュートを放つがゴールに至らない。34分には大きく右に展開したボールからフランスにチャンス。クンデのクロスにテュラムが合わせるが、これもやはりゴールとはならなかった。
39分のチュアメニの強烈ミドルも逸れていき、時間が過ぎていく。前半ATには左サイドからムバッペが侵入し、折り返しを再びチュアメニが強烈なシュートでフィニッシュするが、これも枠を外れた。結局、試合はスコアレスのままハーフタイムを迎える。
後半に入ると、ギアを上げていくフランス。49分には三たびチュアメニがシュートを狙うが、ファスが触りコースが変わったボールをカステールスがファインセーブ。50分にはテュラムがヘディングを狙うが、これもクロスバーを超えていく。
54分にはムバッペがドリブルでDFを翻弄しカットインからシュート。56分にもクンデのグラウンダーのクロスをムバッペが中央で合わせるが、いずれも枠に飛ばない。61分にはベルギーにチャンス。カウンターからデ・ブライネが得意のスルーパスをカラスコに通すが、T・エルナンデスが追いついてシュートを許さなかった。
膠着する試合展開に、先に動いたのはデシャン監督。テュラムに代えてコロ・ムアニを投入し、得点を狙いにいく。ベルギーもオペンダに代えてマンガラを投入し、デ・ブライネをより前に出す形に変えた。
71分にはマンガラがデ・ブライネのスルーパスに反応して飛び出し、最後はルカクがシュートするが、これもゴールとはならず。スコアレスのままジリジリと時間が過ぎていく。83分には斜めのパスに反応したデ・ブライネが強烈なシュートでフランスゴールを襲うが、これもメニャンの好セーブに遭った。
そしてついにスコアが動く。85分、カンテのワンタッチパスに反応しエリア内でボールを収めたコロ・ムアニが反転シュートすると、ボールはフェルトンゲンに当たってネットを揺らす。オウンゴールの判定となったが、フランスがついに待望の先制点を手にした。
ビハインドを負ったベルギーはルケバキオ、デ・ケテラエルとアタッカーを投入する。しかし冷静にブロックを敷くフランス相手に攻めあぐね、タイムアップ。強豪対決はフランスがベルギーを下し、8強進出を決めた。
[スコア]
フランス 1-0 ベルギー
[得点者]
フランス
ヤン・フェルトンゲン(OG)
ベルギー
なし
[ラインナップ]
フランス
監督:ディディエ・デシャン
GK
マイク・メニャン(ミラン)
DF
テオ・エルナンデス(ミラン)
ウィリアム・サリバ(アーセナル)
ダヨ・ウパメカノ(バイエルン)
ジュール・クンデ(バルセロナ)
MF
オーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリード)
アドリアン・ラビオ(ユヴェントス)
エンゴロ・カンテ(アル・イテハド)
FW
アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)
マルクス・テュラム(インテル)
キリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)
交代出場・退場
62分 マルクス・テュラム→ランダル・コロ・ムアニ(パリ・サンジェルマン)
ベルギー
監督:ドメニコ・テデスコ
GK
クーン・カステールス(ヴォルフスブルク)
DF
アルトゥール・テアテ(レンヌ)
ヤン・フェルトンゲン(アンデルレヒト)
ボウト・ファエス(レスター)
ティモシー・カスターニュ(フラム)
MF
ヤニック・フェレイラ・カラスコ(アル・シャバブ)
アマドゥ・オナナ(エヴァートン)
ケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)
ジェレミー・ドク(マンチェスター・シティ)
FW
ロメル・ルカク(ローマ)
ロイス・オペンダ(ライプツィヒ)
交代出場・退場
63分 ロイス・オペンダ→オレル・マンガラ(リヨン)
88分 ヤニック・フェレイラ・カラスコ→ドディ・ルケバキオ(セビージャ)
88分 ティモシー・カスターニュ→チャールズ・デ・ケテラエル(アタランタ)