決勝トーナメント・ラウンド16
オーストリア 1-2 トルコ
フランス、オランダと同組のグループDを2勝1敗で首位通過を果たした今大会のダークホース、オーストリアとポルトガルには負けたものの、その他の試合でしっかり勝利し、グループFを2位で突破したトルコとの一戦。
試合はいきなり動いた。開始早々の1分、CKのこぼれ球をデミラルが最後は押し込み、トルコが早くも先制に成功する。
お互いにハイテンションで入ったこの試合、5分にはオーストリアがCKから決定機を迎えるも、バウムガルトナーがギリギリ押し込めず。先制点は許してしまったものの、オーストリアも積極的な立ち上がりを見せる。
ボールを持つ時間が増えるオーストリアに対して5バックのブロックを敷いて守るトルコ。先制ゴール後はチャンスを作れていないトルコはオーストリアの攻撃に耐える形が続くが、中央にしっかり選手を配置し、これといった決定機を作らせない。
ボールを保持してチャンスを伺うオーストリアと、ブロックを敷きながらもギュレルやユルディズ、ユルマズの前線がカウンターから怖さを見せるトルコとの一戦はトルコが1点リードで折り返す。
オーストリアは後半からをグレゴリッチュとプラス投入し、2トップに変更して前への圧力を高める。50分にはポッシュのパスに抜け出したアルナウトビッチがGKと一対一のチャンスを迎えるが、これはギュノクがビッグセーブを見せる。
後半もオーストリアがボールを保持する形が続いていたが、59分CKから再びデミラルが今度はヘディングを叩き込み、劣勢だったトルコが大きな2点目をマークした。
2点を追いかけるオーストリアは2枚替えで攻勢を強めると、66分CKのこぼれ球をグレゴリッチュが押し込み、オーストリアが1点を返す。勢いに乗るオーストリアを前に防戦一方のトルコはギュレルとユルディズを下げて守備の強化を図る。
90分＋4分にはバウムガルトナーが決定機を迎えるが、守護神ギュノクがスーパーセーブを見せ、トルコのピンチを救った。オーストリアは終盤猛攻を仕掛けるも、トルコの体を張った守備を前にネットを揺らせず。トルコがベスト8進出を決めた。
［スコア］
オーストリア 1-2 トルコ
［得点者］
オーストリア
1分、59分 メリフ・デミラル
トルコ
66分 ミヒャエル・グレゴリッチュ
［ラインナップ］
オーストリア
監督：ラルフ・ラングニック
GK
パトリック・ペンツ（ブレンビー）
DF
シュテファン・ポッシュ（ボローニャ）
ケヴィン・ダンソ（ランス）
フィリップ・ラインハート（フライブルク）
フィリップ・ムウェネ（マインツ）
MF
ニコラス・ザイヴァルト（ライプツィヒ）
コンラッド・ライマー（バイエルン））
クリストフ・バウムガルトナー（ライプツィヒ）
マルセル・ザビツァー（ドルトムント）
ロマーノ・シュミット（ブレーメン）
FW
マルコ・アルナウトビッチ（インテル）
［交代出場・退場］
46分 フィリップ・ムウェネ→アレクサンダー・プラス（シュトルム・グラーツ）
46分 ロマーノ・シュミット→ミヒャエル・グレゴリッチュ（フライブルク）
64分 コンラッド・ライマー→フロリアン・グリリッチュ（ホッフェンハイム）
64分 フィリップ・ラインハート→マクシミリアン・ウーバー（リーズ）
トルコ
監督：ビンチェンツォ・モンテッラ
GK
メルト・ギュノク（ベシクタシュ）
DF
メルト・ミュルドゥル（パナシナイコス）
メリフ・デミラル（アル・アハリ）
アブドゥルケリム・バルダクチ（ガラタサライ）
フェルディ・カディオグル（フェネルバフチェ）
MF
イスマイル・ユクセキ（フェネルバフチェ）
カーン・アイハン（ガラタサライ）
オルクン・コクチュ（ベンフィカ）
ケナン・ユルディズ（ユベントス）
アルダ・ギュレル（レアル・マドリード）
ケレム・アクトゥルコール（ガラタサライ）
FW
バルシュ・ユルマズ（ガラタサライ）
交代出場・退場
58分 イスマイル・ユクセキ→サリフ・エズジャン（ドルトムント）
78分 アルダ・ギュレル→オカイ・ヨクシュル（WBA）
78分 ケナン・ユルディズ→ケレム・アクトゥルコール（ガラタサライ）
83分 オルクン・コクチュ→イルファン・ジャン・カフヴェジ（フェネルバフチェ）
※カッコ内は23-24所属クラブ
