1度PKを外したのに、PK戦1番手を務める最強メンタル C・ロナウドの“心拍数”が証明する凄み「なぜ彼が最高の選手かが分かる」

2度目のPKはコースギリギリに決めたロナウド photo/Getty Images

1度目の失敗から見事に切り替えた

EURO2024決勝トーナメント1回戦のポルトガルVSスロベニアでは、数多くのドラマが起きた。

何と言ってもポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのPK失敗だ。延長前半にPKのチャンスを得たが、ロナウドの蹴ったボールをスロベニアの守護神ヤン・オブラクが横っ飛びでビッグセーブ。延長前半を終えた際には、ロナウドが涙を流しているシーンが印象的だった。

結局ゲームは120分でも決着がつかず、PK戦へ突入。ここで凄かったのは、先ほどPKを止められたロナウドが1番手で出てきたことだ。失敗を気にしてキッカーを回避する選手もいるかもしれないが、ロナウドの強靭なメンタルにブレはない。
しかも『TNT Sport』は、PK戦1番手で出てきたロナウドの心拍数に興味深い変化があったと取り上げている。

今大会では選手たちの心拍数もチェックされており、『WHOOP』がデータをとっている。それによると、ロナウドは2度目のPKを蹴る際に心拍数が最低のレベルになっていたという。ロナウドが冷静になれていた証で、やはりメンタルは常人のレベルではない。

このデータを見たファンからはSNS上で、「なぜ彼が最高の選手かが分かる」、「プレッシャーのかかる場面で最強の男」など絶賛の声が出ている。

そのPKも左隅ギリギリのところに蹴り込んでいて、いつものロナウドらしいPKだった。あのPK成功でリズムが生まれたのは確かで、その後ポルトガルの守護神ディオゴ・コスタの3連続セーブもあって勝利を手にした。

今大会無得点のロナウドは批判を浴びるケースも増えているが、チームはロナウドを中心に1つになっているように感じられる。スロベニア戦で団結力はさらに強まったはずで、1つのターニングポイントになるゲームかもしれない。

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