W杯、EURO本大会19試合で負けたのは1回だけ すっかりフランス代表MF1番手になった“お守り”カンテの影響力

フランスの中盤を引き締めるカンテ photo/Getty Images

実力者揃いの若手もカンテには敵わない

ちょっとしたサプライズだった代表復帰から、MFエンゴロ・カンテはすっかりフランス代表の『お守り』となった。

カンテのことを『お守り』と表現したのはスペイン『as』だが、カンテはこれまでのキャリアでワールドカップとEURO本大会合わせて19試合に出場し、負けたことが1度しかないのだ。

その1回は、EURO2020ベスト16のスイス戦だ。PK戦の末敗れているが、カンテはこのゲームでフル出場を果たしている。
EURO2016の決勝でもポルトガルに敗れているが、この時カンテは出場していない。今大会もカンテがフル出場したゲームでは失点がなく、すっかり中盤の最重要プレイヤーとなっている。

オーレリアン・チュアメニも復帰し、フランスの中盤はかなり強固なものとなっている。カンテとチュアメニが築く中盤の守備を突破するのは容易ではない。

フランスにはチュアメニと同じレアル・マドリードに所属するエドゥアルド・カマヴィンガ、モナコでプレイするユスフ・フォファナ、パリ・サンジェルマンの若き逸材ウォーレン・ザイール・エメリも控えているが、いずれもカンテには敵わない。今のフランスは中盤の顔ぶれがかなり豪華となっているが、カンテこそが1番手だ。改めてカンテの能力の高さが分かるEUROになっているとも言える。

カンテを呼び戻した代表監督ディディエ・デシャンの判断は大正解だったと言えそうで、ベスト8以降の戦いでも絶対欠かせない。

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