ルーマニアがEUROで見せた復活への兆し ドラグシン、デニス・マン、ヤニス・ハジら次はW杯を目指す戦いへ

ルーマニアはベスト16で敗れた photo/Getty Images

W杯は1998年大会が最後の出場

EURO2024の戦いはベスト16で終わったが、ルーマニア代表は今大会で大きな一歩を踏み出した。

ルーマニアは初戦からエンジン全開で、ウクライナ戦を3-0で制して世界を驚かせてみせた。EURO本大会で勝利を収めたのはEURO2000以来のことで、24年ぶりの勝利はサポーターに勇気を与えたことだろう。

ベスト16ではオランダに敗れたが、チームを指揮するエドワード・ヨルダネスクは次世代へ繋げてほしいと手応えを口にする。
「我々はひとまず2年前に始まった素晴らしい物語に終止符を打った。チームは素晴らしい努力を見せていただけに、少し悲しい気持ちもある。もっと勝ちたかったが、それでも全力を尽くした。我々を支えてくれた仲間たち、サポーター、そしてルーマニアの人々に感謝したい」

「ルーマニアは自分たちを信じる必要がある。そうすれば、素晴らしい成果を生み出すことができる。新しい世代を育成し、成長させていかないとね。次世代の選手たちは今回のチームからインスピレーションを得て、ロールモデルにする必要がある。今大会で選手たちは持てるすべてを捧げたからね」(『Daily Mail』より)。

チームの軸には若い選手も多い。最終ラインを束ねたトッテナムDFラドゥ・ドラグーシン(22)、英雄ゲオルゲ・ハジの息子であるMFヤニス・ハジ(25)、右サイドから独特なリズムでの仕掛けを見せてくれたMFデニス・マン(25)、最前線で体を張ったFWデニス・ドラグシュ(24)など、彼らは2026年のワールドカップ、その次のEUROも狙える。

ワールドカップは1998年大会が最後の出場となっているため、まずは出場権を掴みたい。このEURO2024で終わらせるのではなく、継続的にワールドカップとEUROに出場していくことが強いルーマニアを取り戻すうえで欠かせないのだろう。

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