答えは常に「SANO」だったとマインツ執行役員 佐野海舟の加入は半年前から求められていた

鹿島で中心戦力となっていた佐野 photo/Getty Images

4年契約にサイン

J1鹿島アントラーズからブンデスリーガ1部マインツへの加入した佐野海舟が、現地で4年契約の契約書にサインし、約2週間の休暇の後、チームへ本格合流すると『Frankfurter Allgemeine Zeitung』が伝えた。

マインツのクリスティアン・ハイデル執行役員は「レアンドロ・バレイロ(今季ベンフィカへ移籍)がクラブを去ることになりそうだった半年程前から佐野の獲得へ動いてきた。でも、彼は第2のレオ(バレイロ)ではない。バレイロの方がフィジカルでは上かも知れないが、佐野はゲームメイクの面で優っている。日本のサッカーに精通している人物に『いいボランチがいないか』と聞くと、返ってくる答えは常に『SANO』だったんだ」と、獲得に至った背景を話した。

さらにハイデル氏は佐野のプレイスタイルを「ボールキープ力・技術・走力があり、守備の能力も高い」と評価。岡崎慎司や武藤嘉紀のマインツでの活躍も間近で支えてきた同氏は「彼がブンデスリーガでその能力を思う存分発揮できるよう、クラブとしてピッチ上でもピッチ外でも全力でサポートする」ことを保証した。

クラブ公式サイトでは佐野自身のコメントも紹介された。

「マインツは僕の現在の力だけでなく、ポテンシャルにも注目してくれました。海外でプレイすることはずっと目標にしてきたし、ブンデスリーガは本当に特別。ここで活躍した日本人の先輩たちのように、マインツのファンを魅了したいです」

昨季のマインツは終盤に就任したボー・ヘンリクセン現監督の下、降格寸前の崖っぷちから自力での1部残留を果たした。マイン川沿いの美しい町で始まる、サムライの挑戦に注目だ。

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