「まるでゴードン・バンクスのレプリカだ!」 トルコの守護神が魅せた「世紀のセーブ」にイングランドメディアの解説陣も大興奮

2ゴールで勝利に貢献したメリフ・デミラル photo/Getty Images

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ビッグセーブで劇的な幕切れ

EURO2024のオーストリア戦でトルコのGKメルト・ギュノクが魅せた驚異的なシュートストップが「EURO大会の歴史に残る素晴らしいビッグセーブのひとつ」と話題を呼んでいる。『INDEPENDENT』が伝えている。

ライプツィヒ・スタジアムで行われたラウンド16のオーストリア対トルコの一戦は試合開始1分にトルコが先制、加えて59分にメリフ・デミラルがこの日2ゴール目を決め、トルコが2-0としたところで、オーストリアが猛反撃を開始し、66分に1点を返した。その後、試合終了間際の94分にクリストフ・バウムガルトナーが決定的にも見えたヘディングシュートを放ったが、トルコの守護神ギュノクがビッグセーブを見せてリードを守り抜き、チームを2-1の勝利に導いた。

試合終了間際に35歳のベテランGKであるギュノクが魅せたビッグセーブは、1970年のワールドカップメキシコ大会で、ブラジルのペレが放ったヘディングシュートをイングランドのゴードン・バンクスが阻んだ「世紀のセーブ」と比較する声が相次いでいる。
オーストリアを指揮したラルフ・ラングニック監督は「我々は必要な運に恵まれなかった。延長戦に突入していれば勝てたと思う」と試合後に語り、「同点ゴールに近づく瞬間はあったが、ゴードン・バンクスがゴールキーパーを務めている間は限りなく難しい話だ!」とギュノクに対して惜しみない称賛の言葉を口にした。

また、元イングランド代表であり、『ITV』のテレビ解説を務めたリー・ディクソン氏も「あれは一級品だ! ゴードン・バンクスのレプリカのようだ!」と母国の伝説的英雄に喩えて語り、『BBC Radio 5』でクリス・サットン氏も「ギュノクのあのセーブは、EURO大会の歴史に残る素晴らしいセーブのひとつ」と評している。

サットン氏と同じく解説者を務めたマシュー・アップソン氏はメリフ・デミラルの2ゴールからオーストリアの猛追、そして劇的な幕切れという試合全体を通して「これ以上の試合は見たことがないほどだ」と絶賛した。

「ドラマ、コミットメント。 なんて試合なんだ。バウムガルトナーもシュートが決まったと手応えがあったに違いない。彼はあの瞬間すべてにおいて正しいプレイをしていたからね」

「あの雨でよく滑るピッチの中で、彼(ギュノク)は本当に素晴らしい仕事をやってのけた。ゴードン・バンクスのセーブと見間違うほどだよ。トルコのファンは今頃大騒ぎだろう」

劇的な勝利でラウンド8に進んだトルコはオランダと対戦することになる。負けたら終わりのノックアウトステージで、トルコがダークホースとして勝ち進む姿を期待したいところだ。

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