最多4度目の制覇に向けてスペイン指揮官「私は選手のために死に、選手は私のために死ぬ」

劇的な決勝点でスペイン勝利 photo/Getty Images

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開催国を撃破

現地時間6日に行われたEURO2024準々決勝でスペインとドイツが対戦。今大会好調の両チームの対戦は世界中が注目する試合となった。

試合は後半から動く。51分にMFダニ・オルモのゴールでスペインが先制するも、89分にMFフロリアン・ヴィルツのゴールでドイツがギリギリで追いつき試合は延長戦へ。なかなか試合が動かず PK戦へ突入かと思われた延長後半119分に ダニ・オルモのクロスに途中出場のMFミケル・メリーノが頭で合わせて追加点。2−1でスペインが劇的ゴールで勝ち切った。

試合後、スペイン指揮官のルイス・デ・ラ・フエンテは会見にて、「このチームにはハートがある。彼らは貪欲な選手たちだ。彼らは国と社会の模範だ」と強調した。指揮官は「価値観の面でも、スポーツの模範としても、このようなレベルの選手を指導できることは誇りだ。私は彼らをよく知っている。彼らは多くを勝ち取ってきたし、それはタダで手に入るものではない。彼らは競争に慣れているし、常に戦っている。実力はもっぱら、このグループのサッカーと人間的な質の高さによるものだ。だから私はこの選手たちを選んだ。彼らを誇りに思う」と選手たちを称賛した。
また、「私が望むのは、選手たちが僕を評価してくれることだ。私は選手たちからとても愛されていると感じている。外から見たビジョンは僕には関係ない。ドレッシングルームに到着してサポートがなかったら心配だけど、私はいつも彼らに支えられていると感じている。彼らが私のために死ぬように、私も彼らのために死ぬつもりだ」と語った。

ルイス・デ・ラ・フエンテは2015年の欧州選手権で、MFロドリ、ミケル・メリーノ、GKウナイ・シモンらと、2019年の U-21欧州選手権ではMFファビアン・ルイス、ダニ・オルモ、FWフェラン・トーレスらと共に王者に輝いている。そのことについては「私たちは10年近く一緒にやってきたが、彼らは決して失敗しないし、勝ち続けたいと思っている。加えて、ベテランが加われば、私たちは常に勝ちに行く非常に競争力のあるチームになる」と強調した。

歴史に残る名勝負となった今回の試合。その試合に勝利できたことはチームにとって非常に大きいことだろう。かつて世代別で指揮した教え子と共に、4度目の欧州王者に向け勝ち進んでいきたいところだ。

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