“キーパーガン見”がトニーのPK作法「僕は決してボールを見ない」 世界でもっとも冷静な男と称賛も

ボールをまったく見なかったトニー photo/Getty Images

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まったくボールを見ずに蹴った

EURO2024決勝トーナメント・ラウンド8で、イングランド代表はスイス代表をPK戦の末に破り、準決勝へとコマを進めた。4人目のキッカーを務めたのは、ハリー・ケインに代わってピッチに立ったブレントフォードFWイヴァン・トニーだ。

トニーは足元のボールをまったく見ず、最後までGKから目を離さず蹴った。スイスGKヤン・ゾマーはトニーが蹴る正しい方向を予測していたものの、ボールはゾマーの手が届かない下隅へと飛び、ネットを揺らした。

このプレイについて、試合後にトニーは記者会見で語っている。『Daily Mail』がコメントを伝えた。
「僕はいつもどおりのことをするだけ。前に出て、ボールをネットに転がすだけです」

「僕は決してボールを見ません。それを奇妙だと思う人もいるかもしれないけど、それが僕のルーティンなんです」

同紙が紹介したファンのSNSポストには、「トニーはこの惑星でもっとも冷静な男だ」などと称賛が集まっている。また、元イングランド代表MFダニー・マーフィー氏は、次のようにトニーを称賛している。

「ボールではなくキーパーを見続けるのは非常に勇気がいることだ。なぜなら、シュートを失敗してミスキックになったら、そこで終わりだからだ。私は練習したことがあるが、試合でそれを実行したことはなかった。どういうわけかトニーはそれをやる自信を持っていて、私はそこが気に入っている。私が覚えている限り、最後に似たようなことをやったのはエリック・カントナだったよ」

エースFWのハリー・ケインは途中交代したためPK戦に参加できなかった。しかし、エース不在でもイングランドにはトニーがいたのだ。


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