PK失敗から人種差別の標的にも…… 3年前の悪夢振り払ったサカ「もう一度挑戦するかどうかは自分で決められる」

3年前の悪夢を払拭したサカ photo/Getty Images

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今度は見事に成功させた

EURO2024決勝トーナメント・ラウンド8。イングランド代表はスイス代表をPK戦の末に破り、準決勝へとコマを進めた。イングランドは全員がキックを成功させたが、PKキッカーの3番手として登場したのはアーセナルFWブカヨ・サカだ。

サカは冷静にシュートを右隅へ沈めたが、彼の登場は多くの人に3年前の出来事を思い出させたようだ。EURO2020決勝でイタリア代表と戦ったイングランドは、PK戦の末に敗北。3人目のマーカス・ラッシュフォード、4人目のジェイドン・サンチョ、そして5人目のサカが連続でPKを失敗し、このことで人種差別的な暴言を含む非難が3選手に降り注いだ。

試合後の記者会見でこのことに触れたサカは「僕にとって、これ(PKを蹴ること)は受け入れるべきことだった」と語っている。『Daily Mail』などがコメントを伝えた。
「一度失敗することはあるが、もう一度その立場に身を置くかどうかは自分で選べる。自分はそういう人間だし、僕は自分を信じていた」

「ボールがネットに収まったのを見たとき、とても幸せだったよ。過去にこだわるつもりはない。それはもう終わったこと。今はペナルティキックを蹴ることだけに集中できるんだ。もちろん家族や観客や、緊張して観ている人がたくさんいることはわかっていたよ。でも僕は冷静さを保って得点したんだ」

ガレス・サウスゲイト監督も、プレッシャーを跳ね除けたサカのPK成功を大いに喜んだようだ。

「ピッチで彼を大いに抱きしめた。彼は特別な少年で、一緒にプレイするのは素晴らしいこと。みんなのことを喜んでいるけど、特に彼のことを喜んでいる。勇気が必要なことだが、私たちは彼を信じていたよ」

サカは0-1とリードされた80分にカットインから同点弾をマークし、勝利の立役者となっている。



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