例え優勝しても記憶に残らないチームに!? キャラガー氏はイングランドの準決勝進出は「極めて幸運だった」と辛辣発言

PK戦を制してベスト4へ photo/Getty Images

苦しみながらも勝ち進む

優勝候補と言われながらも戦いぶりには批判の方が多く集まっているイングランド代表は苦戦しながらもベスト4まで駒を進めた。

ラウンド8のスイス戦は3バックに変更して挑むなど、これまでとは違った戦いを見せたが、元リヴァプールでイングランド代表でもプレイ経験のあるジェイミー・キャラガー氏は厳しい評価を下している。

「いくつかの偉大なチームが欧州選手権の歴史に名を残してきた。今後、彼らが究極の成功を収めるかどうかは別として、このイングランド代表チームは、そのうちの1チームとして記憶されることはないだろう。エリートレベルの優勝者を思い浮かべると、2000年のフランスや2008年と2012年のスペインがまだ記憶に新しい」

「イングランドが優勝しても、彼らはそのような尊敬されるチームに名を連ねることはできないだろう。私たちが目の当たりにするのは、一連の期待外れのパフォーマンスが信じ難いほどの成功につながった2004年のギリシャと2016年のポルトガルの優勝に匹敵するものとなるだろう」

「8年前のポルトガルがそうであったように、イングランドはサッカーの論理に反していて、依然として話題の中心となっている。 強豪国が主要大会でこれほど一貫してひどいプレイをしながら準決勝に進むのは極めて異例だ。現実から逃れることはできない。それ以外には表現しようがない。イングランドは、スロバキア戦、そしてスイス戦と、極めて幸運だった。彼らはパフォーマンスのおかげではなく、あのパフォーマンスにもかかわらずベスト4に進出したのだ」(英『The Telegraph』より)

EURO2004とEURO2016を制したギリシャ代表とポルトガル代表を話の引き合いに出したキャラガー。いずれも素晴らしい優勝であったが、スター選手を多く擁する母国にはただ勝利するだけではなく、内容面でのパフォーマンスも求めているのだろう。

とはいえ、欧州王者まで残り2試合となったイングランド。前回大会決勝戦で負けた悔しさを晴らすためにもまずは2大会連続での決勝進出を決めたいところだ。日本時間11日の早朝4時に行われるオランダ代表との準決勝も突破することができるのか、注目だ。


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