今考えてもギリシャ代表の“EURO2004制覇”は信じられない? ハイレベルなEUROで2度と起きないかもしれないサプライズ

EURO2004を制したギリシャ photo/Getty Images

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ポルトガルの地で起きた奇跡

現在ドイツで開催されているEURO2024でも、いくつかサプライズはあった。ジョージア代表のベスト16入りもその1つだろうか。

ただ、やはり欧州の強豪国は安定している。ここまで世界が驚愕するほどの番狂わせはなく、ある程度順当に進んでいると言えよう。

それだけに、2004年の大会を制したギリシャ代表のサプライズが際立つ。『ESPN』は今大会のトルコやスイスが優勝したとしても、当時のギリシャが起こしたサプライズには遠く及ばないと振り返る。
当時のEUROはまだ16チーム体制で、ギリシャは開催国のポルトガル、スペイン、ロシアと同じグループAに入っていた。誰もがポルトガルとスペインの突破を予想したかもしれないが、ギリシャは1勝1分1敗で見事に2位通過。今と違って3位のチームに突破の可能性はないため、このグループで2位に入っただけでもギリシャの頑張りは見事だ。

決勝トーナメントの戦いぶりも圧巻で、準々決勝・フランス戦(1-0)、準決勝・チェコ戦(1-0)、そして決勝のポルトガル戦(1-0)と、すべて1-0のスコアで勝利した。しぶとく守り、少ないチャンスを活かす。実にギリシャらしい戦いだったと言える。

当時の優勝メンバーである元ギリシャ代表DFニコス・タビザス氏は、とにかく現実的に戦ったことが優勝の理由と振り返る。

「当時の我々は、試合に臨む姿勢が非常に現実的だった。開幕戦は開催国のポルトガルと戦わなければならなくて、ポルトガルにはルイス・フィーゴや若きクリスティアーノ・ロナウドといったスターが揃っていた。そして次の相手はスペインだ。だから自分たちにできないプレイや、自分たちらしくないことはやろうとしなかった。我々の間には強い闘志があり、それが1番の要素だった」

「我々はブラジルやフランスのようなチームじゃないからね。自分たちに合ったスタイルで戦うしかなかった。守備を堅くし、カウンターやセットプレイで効率的に攻める。違うやり方は我々に合っていなかったから、批判の声も特に気にしていなかったよ」

同氏は1994年よりギリシャ代表でプレイしていたが、ギリシャは1994年に行われたワールドカップ・アメリカ大会に史上初の出場を果たした。しかし結果は3戦全敗、しかも0ゴール10失点という最悪な成績だ。

それから10年が経っていたとはいえ、ギリシャがEURO2004を制するなど誰が予想したのか。タビザス氏にとっても特別な記憶となっているようで、あのギリシャを超えるサプライズ優勝はもう2度と起こらないかもしれない。

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