ネイマールはバロンドールに届かなかった ブラジル人最後の受賞者カカー氏は「PSGでバイエルンに勝ってCLを制していれば……」

ネイマールはブラジル代表でもW杯を制覇できていない photo/Getty Images

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ブラジルのスーパースターも気付けば32歳

今後のキャリアがどうなるかは分からないが、ここまでFWネイマールはバロンドールを受賞できていない。リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドと同じ時代を過ごしてきたことは1つの不運かもしれないが、ネイマールも32歳を迎えた。現在は欧州5大リーグも離れているため、ここからバロンドールを手にするのは厳しいかもしれない。

ブラジル人選手で最後にバロンドールを獲得したのは、2007年のカカーだ。当時ミランで圧倒的なパフォーマンスを見せていたカカーは、2006-07シーズンにチャンピオンズリーグを制覇。2007年にはクラブワールドカップも制しており、チームタイトルの獲得に大きく貢献した。

ブラジル『Globo Esporte』にて、カカーはネイマールが『主役』としてチームタイトル獲得を果たせなかったことがバロンドールを受賞できていない理由と語る。
「現在バロンドールは、チームタイトルと強く結びついている。サッカーはチームスポーツだから、それでいいと思う。どんな選手も、1人で何かを達成することはできないのだから。ネイマールが選ばれなかったのは、タイトル獲得チームの主役ではなかったからだと思う。メッシはバルセロナのチャンピオンズリーグ制覇において常に重要な存在だったからね。ネイマールはPSGでバイエルンに勝ってCLを制していれば、選ばれたと思う。ネイマールはキャリアのさまざまな場面おいて、世界最高の選手としてのパフォーマンスを見せてきたからね」

そんなカカー氏が期待をかけるのは、今季レアル・マドリードでリーグ制覇とチャンピオンズリーグ制覇に大きく貢献したFWヴィニシウス・ジュニオールだ。現在はブラジル代表の一員としてコパ・アメリカ2024に参戦していて、ここでもタイトルを獲得できればバロンドールへの道が見えてくる。

「今はヴィニがその道にいるね。彼はチャンピオンズリーグを制したレアル・マドリードの主役だった。彼は大本命であり、もちろん私たちもそれが実現することを願っている。今年はヴィニが大本命だと信じている。EUROに出ている選手の中から主役の座を盗む人が出てこないことを願っているよ」

ブラジル代表のパフォーマンスは少々怪しいが、コパ・アメリカ制覇を狙うだけの力はある。同じレアルからはイングランド代表MFジュード・ベリンガムも有力な候補者だが、果たしてヴィニシウスはカカー氏に続けるか。

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