イングランド代表には “何か”が起きている…… 代表OBも驚く不思議な力 「5試合中90分で1勝しかできなかったのに、準決勝に進出している」

準決勝まで駒を進めたイングランド photo/Getty Images

なぜか勝ち進むイングランド

EUROが始まってからまだ期待に応えるパフォーマンスを見せることができていないイングランド代表。

ここまでの試合を振り返るとグループステージの3戦は1勝2分、2ゴール1失点だ。決勝トーナメント初戦はスロバキアに延長戦の末、2-1で勝利を果たし、ラウンド8のスイス戦はPK戦で勝利を飾った。どの試合も負けてもおかしくない内容であり、特にスロバキア、スイスには先にゴールを奪われながらもなんとか追いつき勝利したという形だ。

本来のパフォーマンスができなくても勝ち進んでいる今のイングランドを勝負強いという見方もできるが、元イングランド代表のガリー・ネビルは今大会のイングランドの勝利は何か運命づけられたもののようにも感じているようだ。

準決勝の相手がオランダに決まったことを受けてネビル氏は『ITV』にて「大会では必ずどこかの時点でベストチームと対戦することになる。イングランドのこれまでの道のりはかなり有利だった。これはステップアップだが、準決勝は予想通りだ」と語った。予想通りオランダとの対決になったと語るネビル氏はさらにこう続けた。

「何か知っているかい?正直にいうと、この大会で起きていることは運命に導かれていると思わせる要素があると思う。何かが起こっている。我々に起こり得ることはすべて起きている。5試合中90分で1勝しかできなかったのに、準決勝に進出している。何かが起きていると思わないか?」

決勝トーナメントでは逆の山にドイツ、スペイン、フランス、ベルギー、ポルトガルが集まるなど、確かに今大会はイングランドにとってラッキーなことも起きている。もちろんイングランドがここまで勝ち進んだのはネビルの語る「何か」によるものだけではないだろうが、パフォーマンスが悪くともベスト4まで進出したイングランドには追い風のようなものが吹いているのかもしれない。


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