EURO2020の悪夢を乗り越えた戦友へ サカ同様にPK失敗で戦犯扱いされたサンチョがメッセージ 「本当に誇りに思う。君は僕とマーカスのためにやってくれたんだ!」

スイス戦でヒーローになったサカ photo/Getty Images

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ベスト4進出に貢献

スイス代表とのラウンド8をPK戦の末に勝利し、EUROベスト4進出を決めたイングランド代表。

強敵スイスに苦戦したイングランドだったが、サカにとっては忘れられない日になっただろう。この日1ゴールを決めたサカは、PK戦で3人目のキッカーをガレス・サウスゲイト監督に任された。

この時多くの人が前回大会の決勝戦のイタリア戦のPK戦を思い出しただろう。当時サカは5番目のキッカーを担当し、外してしまったのだ。優勝を逃したイングランドは他にもマーカス・ラッシュフォード、ジェイドン・サンチョも失敗していたため、この3人には多くの批判が集まり、人種差別のような暴言を受けることもあった。
決勝戦ではないものの、サカには前回大会のことがスイス戦のPK戦でも頭をよぎったかもしれない。そんななか迎えたPKをサカは冷静に右隅に流しこんだ。まさに前回大会の悪夢を振り払った瞬間であり、5人目のA・アーノルドが決めてみんなが走り出すなか、ピッチに膝をつき、両手を空に掲げ勝利を噛み締めていたサカの姿も印象的であった。そんなサカはこの試合のMVPを獲得。自身のインスタグラムにその写真と投稿すると、これに反応したのが戦友サンチョだ。

サンチョはサカの投稿を引用する形で自身のストーリーに「本当に誇りに思う。君は僕とマーカスのためにやってくれたんだ!」というメッセージを添えて投稿した。

優勝がかかる大一番でPKを失敗し、批判を浴びながらも歩みを止めず再びEUROの舞台に戻ってきて、今度はチームを救うゴールを決め、さらにPK戦でも冷静に沈めたサカ。前回大会でサカと同じく言葉にならないほど悔しい思いをしたサンチョにとっても、この試合のサカの活躍は特別なものとなったようだ。


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