ケイン、交代時のふらつきに「疲れていただけ」と否定! PKでは若手の成長を称賛

ベテランとしてチームを支えるケイン photo/Getty Images

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次戦も出場の見込み

イングランド代表のハリー・ケインがスイス戦後のインタビューで、交代したのは負傷ではないことを認めた。

彼はこの試合で延長後半までピッチに立っていたが、スイスのDFマヌエル・アカンジと交錯して倒れた後、立ち上がることに苦労し交代を余儀なくされた。彼はその時の状況をこう説明した。

「ただ疲れていただけだ。ちょっと足がつったんだ。水のペットボトルにつまづいて、両足のふくらはぎがつった。監督はそれを見て決断した」
そして結果的に、その交代は功を奏した形となった。ケインに代わってピッチに入ったイヴァン・トニーは、その後のPK戦でイングランドの勝利に大きく貢献。4人目のキッカーを務め、見事なキックでゴールを奪い、流れを完全にイングランドに引き寄せた。

そのシーンについて、ベンチから見ていたケインは「イヴァン・トニーはPKキッカーとして実績があるからね。彼はそれをやり遂げた」と称賛した。

そしてケインは、ネイションズリーグのスイス戦でも同様の状況があったことに触れ、「私がPK戦でベンチから見守ったのはその時だけだ。何かジンクスみたいなものがあるのかもね」と語り、「その時と今の違いは実績のあるPKキッカーがいることだ。その意味では明らかに我々の方が経験豊富で、それを証明してみせた」とベンチに下がっても、チームメイトに後を託し安心して勝負の行く末を見守っていたことを明かした。

イングランド代表は次戦、決勝進出を目指してオランダと相見える。ケインも心配されたケガの影響はなく、出場することも問題ないと見られている。ここまでなかなか本来の実力が発揮できていないとされる彼らだが、苦しみながらも各試合でさまざまなメンバーがチームの勝利に貢献してきた。そういう意味ではケインがチームメイトを信頼し、安心して後を託したという趣旨の発言も納得ができる。イングランド代表は次戦も、より一層、若手とベテランが一体となって勝利への執念を見せるに違いない。悲願の優勝に向け、勝ち進む彼らの活躍に期待したい。

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