EUROではまだPKによる1点のみ…… 調子が上がらないフランスのエース、ムバッペをデシャン監督は擁護 「たとえ彼が100%の状態でなくても……」

スペイン戦でゴールを決められるか photo/Getty Images

準決勝はスペインと対戦

準決勝でスペイン代表との試合を控えているフランス代表。ベスト4まで順調に駒を進めたが、パフォーマンスには批判の声もある。

5試合で1失点の守備陣は素晴らしいパフォーマンスを見せているが、その間3ゴールに留まる攻撃陣には不安が残るフランス代表。ジルーやグリーズマン、ムバッペ、テュラム、デンベレなどスターばかりではあるが、ゴールという結果に結びついてない現状だ。

中でもフランスのエースであるムバッペにゴールが生まれないことを注目しているメディアが多い。23-24シーズンPSGで公式戦48試合で44ゴール決めたムバッペだが、EUROではまだ1ゴールのみ。それもグループステージ第3戦ポーランド戦のPKのみとなっている。初戦で鼻を骨折してしまい、マスクをつけてプレイしなければならないため、やりづらさはあるかもしれないが、ここまでは本来のパフォーマンスを見せることができていない。

批判の的にもなっているムバッペだが、ディディエ・デシャン監督はエースを擁護している。フランスのテレビ番組『Telefoot』にて話した内容を英『90min』が伝えている。

「彼がこれまでに成し遂げたことで、すでに十分な歴史を作ったと思わないか?彼は、さらなる歴史を作りたいと思っている。我々は医療スタッフと協力し、彼がここに来られるように全力を尽くした。準備期間中、彼は背中に少し問題を抱えていたが、キリアンはここにいる。たとえ彼が100%の状態でなくても、対戦相手は彼がプレイしていることで考えさせられ、適応を強いられるということを私はよく知っている」

コンディション的にはベストではないようだが、ピッチにいることに大きな意味があると語ったデシャン。ゴールにこそ繋がってはいないが、ムバッペのドリブルやシュートなど対戦相手は警戒せざるを得ないのは確かだ。対戦相手にとって常に警戒しておかなければならない選手ではあるが、準決勝の相手はここまで絶好調のスペインであり、勝利にはエースの力が欠かせない。ここぞというときに結果を残してきたムバッペは今大会最強とも言われるスペインを相手にゴールを決め、チームを決勝に導くことができるか。


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