フランス代表が総選挙の結果に安堵 9日、EURO2024準決勝スペイン戦へ

投票を訴えていたムバッペ photo/Getty Images

投票訴えたムバッペ

母国の政治情勢はフランス代表チームにとって大きな心配の種だった。ドイツで開催中のEURO2024に重なったフランス総選挙。極右「国民連合(RN)」の優勢を危惧し、主将のキリアン・ムバッペは記者会見でも「フランスにとって運命の分かれ道だ。僕らの国の価値である寛容とリスペクトの精神が失われてはいけない」とフランス国民へ投票を訴えていた。1回目の投票は6月30日に行われ、RNが躍進したが、7月7日に投開票された決選投票では左派連合の「新人民戦線(NFP)」が逆転で第1勢力となる見通しとなった。

この結果を受け、ドイツメディア『Sport1』などが『フランス代表が総選挙の結果に安堵』との見出しで、各選手のSNSでの反応を伝えた。

マルクス・テュラムは「僕らの美しい国を襲う危険に直面したが、選挙に参加したすべての人に祝福を捧げる。多様性、共和国、フランス万歳。戦いは続く」と投稿し、ジュール・クンデは「ここ数週間の不安がようやく解消された。美しいフランスを極右から守ったフランス国民全員を祝福したい」。オーレリアン・チュアメニも「国民の勝利」と綴った。

フランスは9日、決勝進出を懸けてスペインと対戦する。これまで鳴りを潜めるレ・ブルーの鮮やかな攻撃とゴールが待望される。

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