なぜマルティネスは最後までC・ロナウドにこだわり続けたのか 「ポルトガルはまるで10人で戦っているようだった」

ロナウドはEURO2024で得点を奪えず photo/Getty Images

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ベンチにはジョタもG・ラモスもいたが……

豪華な選手層からEURO2024優勝候補の一角にも挙げられていたポルトガル代表だが、準々決勝でPK戦の末フランス代表に敗北。この試合でもポルトガル代表監督ロベルト・マルティネスは、最後までFWクリスティアーノ・ロナウドにこだわり続けた。

これには賛否両論あるだろう。ロナウドはフランスの守備陣に抑え込まれ、ボールタッチの数も少なかった。ベンチにはディオゴ・ジョタ、ゴンサロ・ラモスも控えていたが、マルティネスは120分間ロナウドを起用している。

ロナウドは39歳を迎えており、やはり全盛期に比べると体のキレや一瞬の加速力は落ちているように感じられる。『RMC Sport』でアナリストを務めるダニエル・リオーロ氏は今大会のロナウドについてかなり厳しい口調で次のようにコメントしている。
「クリスティアーノはポルトガルを台無しにした。ポルトガルは個人的にも私が好きなチームで、彼らには並外れたタレントたちがいる。もちろんクリスティアーノ・ロナウドが国のレジェンドであることは理解しているが、彼はここ何年にもわたって代表チームに貢献していない。フランス戦でもそうだ。ポルトガルはまるで10人で戦っているようだった。クリスティアーノのそんな姿は見たくないのだ」

気になるのは今後の代表キャリアか。今のところロナウドはまだ代表を退くとの考えは示していない。所属するサウジアラビアのアル・ナスルではゴールを量産しているだけに、視界には2026年のワールドカップがあるのかもしれない。

マルティネスは今後もロナウドにこだわり続けるのだろうか。『ESPN』は今大会の総括として、なぜマルティネスがここまでロナウドにこだわったのか疑問を投げかけている。2022年のワールドカップ・カタール大会では当時ポルトガルを指揮していたフェルナンド・サントスが大会中にロナウドを先発から外す決断を下している。このような前例があったのに、マルティネスは頑なにロナウドを外さなかった。

同メディアは、マルティネスがロナウドを中心に据えて成功することに執着し過ぎているように見えたと伝えており、このあたりは柔軟な起用法が必要だった。今大会では再びロナウドがアンタッチャブルな存在となっていたが、2026年へポルトガルはどうチームを作っていくのだろうか。

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