「フランスは巨大な雄牛に乗せられた士官候補生のようだった」スペインに敗北したフランス、母国メディアが批判

ムバッペとフランス代表は準決勝で姿を消した photo/Getty Images

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今大会初めて流れからの得点で先制するも……

現地時間9日にEURO2024は準決勝が行われ、フランスはスペインと対戦。前半9分にFWムバッペのクロスにFWランダル・コロ・ムアニが合わせてフランスが先制するも、21分にスペインのFWラミン・ヤマルが左足のコントロールシュートでスペインが追いつく。その4分後の25分、MFダニ・オルモのシュートがDF ジュール・クンデに当たった形でスペインが追加点。試合は後半もそのままスコアが動かず1−2でスペインが勝利し決勝進出。フランスは無念の準決勝で姿を消すこととなった。

フランスメディア『L´Èquipe』は、今回の敗戦でムバッペを主人公とし、「Unmasked(仮面を剥がされた)」という言葉で一面を飾った。「フランスはスペインに技術的に圧倒され、スペインをコンフォートゾーンから引き離すことができず、後方で失点し、いつものように攻撃も非常にひどかった。彼らは苦い思い出と疑念を残してドイツを去る。過去2回のワールドカップで最高のヨーロッパチームが、倒され、曲げられ、プレスをかけられず、巨大な牛に乗せられた士官候補生のようだったのだから」と自国代表を批判した。

続けて、「前線にいたキリアン・ムバッペは、マスクをしていなくてもその姿を見つけるのは難しかった。後半を通してそうだったように、今大会最高のサッカーをするチームが得点を狙わなくなると、スペクタクルは低下するものだが、この記録におけるスペインの支配力は実に見事で、彼らの深い文化に合致していた」と綴り、ムバッペ不調による自国の攻撃の影響、そしてスペインのゲームをコントロールする力について言及した。
今大会フランスは流れからの得点が無く、この試合で初めて生まれたものの、自慢の堅守が崩され敗北。ムバッペの負傷の影響もあることながら、24年ぶりのタイトル獲得への道が閉ざされた。大会前、メンバーも豪華なことから優勝候補の本命にも選ばれていたことから期待が高かったために、この結果にガッカリした国民やファンも多いだろう。


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