イングランドの勝利を手繰り寄せたワトキンスの一撃  “準備を怠らなかった”ストライカーをケインも称賛 「5分かもしれないし、1分かもしれないが……」

劇的決勝ゴールを決めた photo/Getty Images

後半ATのゴール

EURO2024準決勝でオランダと対戦したイングランド。開始早々に失点を許したイングランドだったが、見事な逆転勝利を飾り、2大会連続での決勝進出を決めた。

そんなこの試合でヒーローとなったのはオリー・ワトキンスだ。アストン・ヴィラ所属の同選手は23-24シーズン、プレミアリーグ37試合で19ゴール13アシストという圧巻の数字を残していた。そんな中で迎えた今回のEUROだったが、準決勝まではグループステージ第2戦のデンマーク戦で20分ほど出場したのみで、なかなか出番が回ってこなかった。

決勝トーナメントに入ってからはスロバキア戦、スイス戦とイヴァン・トニーが途中出場で起用され、ワトキンスはベンチを温めていたが、準決勝のオランダ戦で突然チャンスが来た。1-1で迎えた81分、ガレス・サウスゲイト監督はハリー・ケインとフィル・フォーデンを下げる決断をし、代わりに投入されたのがワトキンスとコール・パルマーだ。

後半はオランダペースで進む中でチャンスが作れなかったイングランドだったが、後半ATにパルマーからのパスをPA内で受けたワトキンスが振り向き様に右足を振り抜く。するとこれが逆サイドに突き刺さり、逆転に成功。限られたチャンスをものにしたのだ。

後半ATの値千金のゴールに交代したケインも喜びを爆発させ、試合後『ITV』にて、殊勲のゴールを決めたワトキンスを称賛している。

「我々は万全の態勢を整えているし、全員が重要な時に備えている。5分かもしれないし、1分かもしれないが、違いを生み出すことはできる。トーナメントで優勝できる。オリーは待っていたし、我慢もしていた。素晴らしいフィニッシュだった。本当に嬉しい。彼はゴールを決めるのに値した」

グループステージ第2戦後から出番がなかったワトキンスだが、準備を怠らず、出場した時に備えていたからこそサウスゲイトに起用され、それに応えることができたのだろう。チームを2大会連続での決勝進出がかかった大一番でワトキンスが大仕事をやってのけた。


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