スペインに敗れたフランスに仏メディアは辛口評価 スタメンの平均評価「3.6」に留まる中、チームトップの高評価を記録したのは……

スペインに準決勝で敗れたフランス photo/Getty Images

ベスト4敗退

EURO2024は準決勝でスペイン代表に敗れ、ベスト4で姿を消すことになったフランス代表。優勝候補筆頭のスター軍団だったが、特に攻撃陣は爆発することなく今大会を後にした。

仏『L'Équipe』はこの試合の選手たちを10点満点採点しているが、厳しい評価を下している。サッカーメディアの中でも採点が厳しいことで知られている『L'Équipe』だが、スペイン戦にスタメン出場したフランスのメンバー11人のうち半分以上の6人が3点以下と辛口だ。

この試合最低評価となったのは左SBのテオ・エルナンデスだ。テオは10点満点中2点という評価を下されており、ラミン・ヤマルの対応に追われた同選手へ厳しい評価となってしまった。そして3点をつけられたのはウスマヌ・デンベレ、キリアン・ムバッペの両翼に加え、オーレリアン・チュアメニ、アドリアン・ラビオ、エンゴロ・カンテという中盤の3人だ。

デンベレは「あやふやなプレイが多すぎた」という評価を受けており、ムバッペはアシストこそ記録したものの、「あまりにも無力で、良いシュートを無駄にしていた」と決定力の部分で厳しい評価となっている。また中盤の3枚に関してはスペインの中盤に押さえ込まれたことが点数の低い原因となっている模様。

他の選手の評価はというと、先制ゴールを決めたランダル・コロ・ムアニ、ダヨ・ウパメカノ、マイク・メニャンが10点満点中4点。ジュール・クンデが5点という採点になった。そんななか、高得点の多いスペインの選手らに遜色ない点数を記録したのがウィリアム・サリバだ。

今大会パフォーマンスの高さを称賛されていたサリバは10点満点中6点を獲得。「試合中ずっと彼は最も頼れるディフェンダーだった」と評価されており、今大会不調の選手が多かったフランスの中で安定したパフォーマンスを見せたディフェンダーにはチームトップの点数をつけている。またディディエ・デシャン監督について、同メディアは「彼のチームに反撃の兆候は一度もなかった」と綴り、3点をつけている。

フランスのチームの平均得点が「3.6点」と厳しめだったなか、サリバは6点という高得点を記録した。これまでフランス代表では絶対的な存在となれなかったサリバだが、今大会は6試合すべてにスタメンフル出場。惜しくもフランスは準決勝で敗退することになってしまったが、アーセナルで絶対的な存在へと成長を遂げたサリバがフランス代表でもディフェンスリーダーとしての地位を確立した大会だったと言えるだろう。


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