サウスゲイト監督の“勇気ある決断”を称賛するイングランド代表OB 「ポルトガルのロベルト・マルティネス監督にはクリスティアーノ・ロナウドを交代させる勇気がなかった」

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終盤にケインを下げたサウスゲイト photo/Getty Images

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81分にワトキンスと交代

オランダ代表との激戦を制して、2大会連続でEUROの決勝へコマを進めたイングランド代表。

ここまでのパフォーマンスには批判が多く集まっていたが、それを乗り越え、初のEURO制覇まで再びあと一歩のところまで来ている。後半ATにオリー・ワトキンスが逆転ゴールを決めて2-1の勝利を飾ったこの試合でクリス・サットン氏が称賛したのはガレス・サウスゲイト監督の決断だ。

サウスゲイト監督はこれまでトレント・アレクサンダー・アーノルドの中盤起用やフィル・フォーデンの左サイドでの起用、コール・パルマーの出番が短いことなど選手の起用において多くの批判を浴びてきた。しかしオランダ戦はサウスゲイト監督の交代策がハマったと言える。
81分にケインを下げる決断をしたサウスゲイト監督だったが、サットン氏はこの勇気ある決断が勝利を呼び込んだと英『Daily Mail』にて綴る。ケインはチームのキャプテンであり、ストライカーとしての能力は誰もが認めるほど世界トップクラスだ。そんなケインを下げて、グループステージ第2戦のデンマーク戦以降出番がなかったワトキンスを起用したのだ。

サットン氏はこのサウスゲイト監督の決断をポルトガル代表のロベルト・マルティネス監督と比較し、称賛した。マルティネス監督は敗北したラウンド8フランス戦でも最後までクリスティアーノ・ロナウドを使い続け、この起用に一部批判が集まっていた。

「ポルトガルのロベルト・マルティネス監督にはクリスティアーノ・ロナウドを交代させる勇気がなかった。それが彼らにとって大きな痛手となったことは明らかだ。しかしサウスゲイト監督はそれをやった。彼はケインを下げ、ワトキンスを投入したのだ」(英『Daily Mail』より)

この試合の前半でPKを決めたケインだったが、時間が経つにつれ同選手の存在感は薄れていっていたのは事実だ。それでもケインには一発で仕留めることができる決定力があるため、サウスゲイト監督にとっては勇気のいる決断だったことは間違いないだろう。

もちろん起用に応えて決勝ゴールを決めたワトキンスも素晴らしい活躍を見せたが、選手を信じ送り出したサウスゲイト監督の英断もイングランドの決勝進出に導いた大きな要因となった。


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