グリーンウッドのマルセイユ移籍が実現間近も市長が非難声明⁉ 「到底容認出来るものではない」

多くのクラブが獲得を狙っている photo/Getty Images

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ファンからの抗議運動にまで発展

今夏の注目銘柄の一人であるマンチェスター・ユナイテッドのメイソン・グリーンウッドのマルセイユへの移籍が秒読みとなっている中で、思わぬ存在が移籍実現の障害となりそうだ。マルセイユの市長であるブノワ・パヤン氏が『RMC Sports』に対して「到底容認出来るものではない。我々のクラブが恥をかかされるのを拒否する」とコメントを残して、グリーンウッドのマルセイユ移籍に対して断固として反対の姿勢を示している。『Mirror』が伝えている。

グリーンウッドは2022年に元恋人が『Instagram』に暴行の証拠となる写真や音声を投稿したことで強姦未遂、支配的・強圧的行為、身体的危害を加える暴行の容疑で逮捕され、クラブから出場停止処分を課せられていた(その後起訴はすべて取り下げられている)。また、イングランド代表デビュー後にフィル・フォーデンと共に女性をホテルに連れ込むといった規律違反で代表追放の処分を受けたことに加えて、笑気ガスを吸引する映像の流出といった問題行動が度々批判の的となってきた。

こうしたグリーンウッドの素行を問題視しているマルセイユファンが、『X』(旧Twitter)上で「#GreenwoodNotWelcome」のハッシュタグを使った抗議運動を行ったことで、パヤン市長が声明を出す事態にまで発展している。
「メイソン・グリーンウッドの加入交渉がますます進んでいると発表されている今、なぜこの移籍がクラブが示している価値観からすれば考えられないことなのか、そして、なぜ私たちの多くにとって、このクラブに対する私たちの情熱に取り返しのつかないダメージをこの移籍が与えるのか、ダメージが取り返しがつかなくなる前にもう一度説明する必要があると思われる」

昨シーズンのリーグ・アンを8位で終えたマルセイユはブライトンからロベルト・デ・ゼルビを新指揮官に迎え入れることを発表しており、その中で新たなチームのストライカーとして昨シーズン、レンタル移籍で加入したスペインのヘタフェで公式戦全試合で10ゴールを挙げた22歳のグリーンウッドを2700万ポンドで獲得しようとしている。

ファンからの抗議運動後、記者から質問を受けたデ・ゼルビ監督は「グリーンウッドはまだ正式に採用されたわけではないから、言うことはあまりない」としながらも、加入が決定すれば擁護する姿勢を見せた。

「彼はチャンピオンであり、国際レベルの選手であることは確かだ。正直なところ、これまでの彼に何が起こったのかは詳しくは知らない。それでも選手がクラブと契約したとき、私はその選手を自分の子供だと思っている。 例えプライベートで彼の耳を引っ張る必要があったとしても、公の場では選手を守る姿勢を貫くつもりだ」

新監督と共に新たなチーム作りを始めようとするマルセイユだが、新ストライカー選びが大きな波紋を呼ぶ結果となってしまっている。ファンからの大きな反対を受けている今回の件がどのような決着となるのか注目を集めるところだ。

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