ククレジャ、ガクポ、ミカウタゼらの活躍は想像以上? EURO2024で期待上回った7人のタレント

ククレジャはスペイン不動の左SBに photo/Getty Images

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EURO2024のような短期決戦では、急激に評価を上げるラッキーボーイ的存在が出るものだ。

特に今大会はそうした選手が目立っており、英『GIVE ME SPORT』は大会中に評価を上げた選手たちをリストアップしている。

1.マルク・ククレジャ(スペイン代表/DF)
まずは左サイドバックに入るククレジャだ。スペインの左サイドバックは、レヴァークーゼンでブンデスリーガ無敗優勝に貢献した超攻撃型DFアレハンドロ・グリマルドも控えている。しかし監督のルイス・デ・ラ・フエンテはククレジャを1番手で固定しており、ククレジャも安定した守備対応でその期待に応えている。

同メディアも「スペインの守備が安定している理由の1つはククレジャが生まれ変わったおかげであり、チェルシーのサポーターは満面の笑みで見つめているに違いない」と称える。チェルシーでは批判を浴びる機会もあったが、今大会のパフォーマンスに文句はつけられない。

2.マーク・グエーイ(イングランド代表/DF)

長くガレス・サウスゲイト体制のイングランドを支えてきたDFハリー・マグワイアがメンバーから外れたことで、今大会はジョン・ストーンズの相棒をどうするかがテーマになっていた。一部では最終ラインがイングランドの弱点とも言われていたが、ここまではグエーイが安定したプレイを見せている。

マグワイアよりもスピードに強みがあるため、最終ラインを高く設定することも可能となる。まだ23歳であることを考えると、グエーイは今後長くイングランドのセンターバックを務めることになりそうだ。

3.ファビアン・ルイス(スペイン代表/MF)

所属するパリ・サンジェルマンでは前線の顔ぶれが豪華なこともあり、ファビアン・ルイスが主役になる機会は少なかった。しかし、スペイン代表では別人だ。中盤からの攻撃参加も効果的で、何より足下の技術が高い。ボールを前へ運ぶ術に長けており、今大会でスタメンの座をがっちりと確保してみせた。

4.コーディ・ガクポ(オランダ代表/FW)

代表とクラブで別人のような動きを見せる選手もいる。オランダ代表の得点源となり、今大会で3ゴールを挙げたリヴァプール所属FWガクポもそのタイプかもしれない。左サイドからの仕掛けはキレ味抜群で、リヴァプールでは見せていないような派手なドリブル突破もあった。

2022ワールドカップでもガクポは3ゴールを記録していて、同メディアも「ガクポとオランダ代表はこの地球上で最高の組み合わせ」と絶賛する。

ダニ・オルモは3試合連続得点中 photo/Getty Images

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新生・スペインの力に世界は驚いた

5.ジョージズ・ミカウタゼ(ジョージア代表/FW)

ジョージアの前線ではナポリFWクヴィチャ・クワラツヘリアが有名だが、ミカウタゼはその相棒を務める。後ろに守備ブロックを敷き、堅守速攻を貫くジョージアでは攻撃の機会が限られていたが、ミカウタゼはそのチャンスを活かして3ゴールをゲット。

前線で粘り強く相手を追い回すスピード、運動量も魅力で、23歳とまだ若い。昨季はフランス2部のFCメスでプレイしていたが、もっと上のレベルでプレイできるだろう。

6.ギオルギ・ママルダシュヴィリ(ジョージア代表/GK)

ジョージアのベスト16入りを語るうえで、ミカウタゼと同じく守護神ママルダシュヴィリも外せない。何かと攻め込まれる機会の多かったジョージアでは、ゴールを守るママルダシュヴィリも大忙しだった。

ここまでママルダシュヴィリは30セーブを記録しているが、これは決勝カードが出揃った現段階でもダントツの1位だ。2位はオランダ代表GKバルト・フェルブルッヘンの17回で、ママルダシュヴィリとは2倍近い差がついている。いかにママルダシュヴィリが忙しかったかが分かる数字で、今大会でのアピールは十分だ。すでに多くのビッグクラブが関心を寄せているようで、23歳と若いママルダシュヴィリもステップアップの時が近い。

7.ダニ・オルモ(スペイン代表/MF)

ダニ・オルモの場合は2022ワールドカップでも全試合に先発していたため、サプライズとまでは言えない。しかし今大会の活躍は印象的で、ベスト16のジョージア戦、準々決勝のドイツ戦、準決勝のフランス戦と3試合連続得点中だ。スペインが優勝した場合は大会MVPでもおかしくない。

今大会はラミン・ヤマル、ニコ・ウィリアムズの若き2人も躍動していて、トップ下の位置にはペドリもいた。(現在は怪我で離脱)。ダニ・オルモは2列目のバックアッパーという立ち位置から大会をスタートさせることになったが、とんでもないジョーカーだ。ダニ・オルモがベンチに控えていたことが今のスペインの層の厚さを示している。


こう見ると、スペイン代表から多く選ばれている。それだけスペインの各選手が当初の期待を上回るパフォーマンスを見せている証であり、新生・スペインの強さに驚いた人は多いはずだ。

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電子マガジン「ザ・ワールド」No.296 欧州戦線を変える新監督3人

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