現代では少なくなったタイプの司令塔 コパ・アメリカで6アシスト決めるハメスの左足は「ベッカムを思わせる」

自慢の左足からチャンスメイクを連発するハメス photo/Getty Images

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左足1本で全ての状況を変えられる

開幕前の段階では、コロンビア代表がコパ・アメリカ2024のファイナルまで駒を進めてくると予想していた人は少なかったのではないか。

しかし今大会のコロンビアは攻守ともに抜群で、11日に行われた準決勝ではウルグアイを1-0で撃破。アルゼンチンの待つ決勝へと進出した。

チームの主役は32歳のMFハメス・ロドリゲスだ。高精度な左足は健在で、ウルグアイ戦ではコーナーキックからMFジェフェルソン・レルマのゴールをアシスト。これで今大会6つ目のアシストだ。
32歳を迎えたハメスはスピードに強みのある選手ではないが、その左足はセットプレイで大きな武器になる。やや古典的な司令塔ととも言えそうで、コロンビア代表を指揮するネストル・ロレンソはハメスのことを元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムと重ねる。

「コロンビアの監督に就任した際、最初に会いに行った選手がハメスだった。代表チームにコミットしてもらうべく、彼に会うためにカタールに飛んだ。私は彼に、『ここを離れて、もっとレベルの高いリーグでプレイする必要がある』と伝えた。彼はそれを実行してくれた。カタールでの年俸は失ったかもしれないが、ギリシャのオリンピアコスに向かったからね」

「フリーキックとコーナーキックにおいて、彼と同じく重要な選手が過去にもいた。デイビッド・ベッカムだ。ベッカムの右足からのクロスは素晴らしかった。 ハメスは左利きだが、ベッカムを思わせる」(『as』より)。

今のコロンビアはセットプレイのたびにチャンスを生み出せる。コロンビア代表におけるハメスの影響力はアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに近いものがあり、ファイナルでどっちの左足がチームを優勝へ導くのか楽しみだ。

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