「いつも1人で試合を最初から最後まで見返す」 “ピッチ上の監督”と呼べるスペインの頭脳・ロドリが続ける試合分析

中盤からゲームをコントロールするロドリ photo/Getty Images

続きを見る

将来は指導者としても活躍するかもしれない

EURO2024で決勝進出を決めたスペイン代表。そのチームの頭脳となっているのがMFロドリだ。中盤の底から精密機械のようにゲームをコントロールするロドリの存在こそスペインが強い理由だ。

その役割はマンチェスター・シティでも同じで、世界最高の縁の下の力持ちと言ってもいい。マンCでもプレミアリーグ連覇を続けていて、ロドリのいるチームは強い。

英『The Guardian』によると、ロドリは自分たちのほとんどの試合をビデオで振り返るという。その姿勢は監督に近いものがあり、常にチーム状況を分析しているのだ。
「[シティとスペイン代表のプレイスタイルでは、アンカーは重要なポジションになる。プレイにリズムを与えるようにしている。できるだけ早く前線の選手と連携し、自分たちが望む方向へとゲームを進めていく。いつ加速し、いつブレーキをかけるのか。いつ高い位置からプレスをかけ、いつ深い位置に引くか。こうした考えが常に頭の中を巡っているんだ」

「僕はいつも1人で試合を最初から最後まで見返す。特にもっと改善できる点があると思ったときはね。ピッチ上では見えなかったことがたくさんあるし、自分では覚えていないこともよくある。試合を分析するのが好きなんだ」

監督向きな選手と言えそうで、現時点でもピッチ上の監督と呼ぶにふさわしい選手だ。すでに決勝のイングランド戦へ考えを巡らせているはずで、イングランドには同じプレミアリーグでプレイする選手も多い。ロドリの頭には相手の特長も入っていることだろう。決勝でどうゲームをコントロールしてくるのか注目される。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.296 欧州戦線を変える新監督3人

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ