98年W杯優勝メンバーから見たムバッペとジダンの違い 「リーダーは言い訳をしない」

批判に晒されているムバッペ photo/Getty Images

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スペインに敗れて4強敗退

9日(現地時間)に行われたスペインとのEURO2024準決勝でフランスは1-2で敗れた。それ以降、同国のエースストライカーで主将も務めたFWキリアン・ムバッペは厳しい批判に晒されている。

グループステージで鼻骨を骨折するという怪我があったことを差し引いても今大会のムバッペのパフォーマンスはあまりにも低調だったとして、既に代表OBのエマニュエル・プティ氏や過去に代表監督を務めた経験を持つレイモン・ドメネク氏らがフランスメディアの取材に対してムバッペを酷評している。

そうした中、プティ氏とともに98年のワールドカップフランス大会で優勝を達成したクリストフ・デュガリー氏もフランスの有料放送番組『M6』の中でムバッペを批判した。同氏は、大会期間中ではなく、そもそも準備不足でコンディションが整っていない状態で大会にムバッペが臨んだことについて「彼はミスを犯したし、それを自分自身でも認めていた。彼はこのことに責任を負うべき唯一の人間だ」と指摘。そのうえで、かつての同僚であるジネディーヌ・ジダン氏とムバッペとの違いを以下のように語った。
「2006年にジダンは2年ぶりに代表チームに復帰し、ワールドカップ前のキャンプ地でチームに合流した。私が彼に電話すると、『君達は、僕がチームにどういう力をもたらすかを見ることになると思うよ』と彼は言っていた。そして、彼はかつてないほどにシャープな動きを見せていた。リーダーは言い訳をしない。ジダンは自らの責任を引き受けたし、陰に隠れてしまうようなことはなかった」

「ムバッペは、間違いなく自分のイメージを自ら傷つけた。彼がチームにもたらす効果と彼の才能への評価も損なった。多くの人々は彼のパフォーマンスと主将としての振る舞いに失望した」

チームをまとめるリーダーとしての器量という点では、ムバッペはまだジダンに及ばない。それがデュガリー氏の意見のようだ。

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