スペイン代表は何を食べている? 料理長ロドリゴ・ヴァルガス氏「これだけは持ちこんだ」

見事決勝へ進んだラ・ロハ photo/Getty Images

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国産の生ハムだけは欠かせない

EURO2024 はいよいよ14日決勝戦が行われる。優勝候補として期待通り決勝に進んだスペイン代表は一体何どんな食事をしているのか。スペイン代表の料理長、ロドリゴ・ヴァルガス氏がスペイン放送協会『RTVE」のインタビューに応じ、明かしていた。

ラ・ロハ(スペイン代表)のベースキャンプはドイツ南西部の黒い森に囲まれた町、ドナウエッシンゲンにある。普段はスイスの富豪たちがゴルフを楽しみに訪れるというリゾートホテル。そこでかれこれ1カ月、寝起きをするスペイン代表の選手たちのために、ホテルスタッフと協力して食事を提供するのが、スペインのチームコック歴20年というヴァルガス料理長だ。

「海外で長いトーナメントに出るときは、選手たちが我が家にいるような食卓を提供できるように意識しています」
サラダビュッフェには50種類の野菜や果物が並ぶという。ヴァルガス氏はその豊富な経験から、どこで新鮮な食材が入るのか、非常に鼻が利く。

「この土地の食材はかなり品質が高いですね。地元の食材を使い、すべて手作りしていますよ。でもね、ゆっくり熟成された国産の生ハムだけは持参しました。あれだけはどこへ行っても手に入らない」

すべては選手たちがピッチで最高のパフォーマンスを出すため。「試合前は炭水化物をできるだけ多く、それからタンパク質も欠かせません。パスタと鶏肉が主ですね。試合の後にはハンバーガーやピザなど、ハイカロリーな食事を出しています」。

そして、料理長は最近の選手たちの意識の高さに関心しているという。

「彼らはプロ意識高く、自分が何を食べるべきなのかしっかり把握している。もう『とにかく炭水化物』という考えは過去のものとなりました。でも、甘いものを食べたくなる選手はいます。ブラウニーとかね。砂糖は極力使用せず、小麦粉も使わず、かつ、美味しくて濃厚なデザートも提供していますよ」

本来はパン粉も使用しないそうだが「勝った試合の後はコロッケが食卓に並ぶこともありました。スペインでも伝統的に食べられているコロッケを、豆腐でアレンジしましたよ。少しの想像力で可能性も広がります」とのこと。

ヴァルガス氏は「スペイン代表がEURO2024で優勝したら、どんなご馳走を用意?」という質問には「その日は夕食どころじゃないですよ」と笑って答えた。

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