ロドリ&ファビアンを突破しなければイングランドに勝利はない 立ちはだかるスペインの“巨大な壁”

ロドリは代表でも巨大な存在感 photo/Getty Images

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大会屈指の中盤だ

EURO2024決勝でスペイン代表との試合を控え、58年ぶりとなる国際主要大会でのタイトルが期待されるイングランド代表。ここまでタレント揃いの陣容とは裏腹の重たいサッカーに終始し批判も浴びてきたが、それでも勝利を掴み続けており、やはり秘めたる実力はトップクラスだ。英国民の期待も大きいだろう。

だが、最後の相手スペインはフランス、ドイツ、イタリア、クロアチア等の強豪をことごとく破って勝ち上がってきたチーム。若い選手も多く勢いがあり、これまでで最強の敵であることは間違いない。なかでも英『Daily Mail』のオリバー・ホルト記者が警戒するのはラミン・ヤマルでもニコ・ウィリアムズでもなく、中盤のロドリとファビアン・ルイスの2枚だ。

同記者は彼らを「新たなベルリンの壁が立ちはだかる」と表現している。ロドリは言うまでもなく世界最高のアンカーの1人とされ、所属のマンチェスター・シティでは驚くべき74戦無敗という記録を打ち立てた選手だ。決して目立つ存在ではないが、キャプテンのアルバロ・モラタがロドリこそが昨年のバロンドールを受賞すべきだったと語っているように、いるといないとで大きな違いを生む選手だ。
ファビアンはこのEUROの大会中に評価を上げた存在かもしれない。ミケル・メリーノやマルティン・スビメンディらをベンチに置いて先発し続けたパリ・サンジェルマンのMFはロドリの完璧なパートナーとなっており、クロアチア戦の見事なダブルタッチでのゴールは本大会のハイライトの1つとなるはずだ。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督は「ファビアンはこれまで影に隠れていた選手たち全員の代表だ。彼らのやっていることはすべてメディアに認知されるべきだ」と語っている。

この巨大な中盤に対抗するためにはMFデクラン・ライスが大きな役割を果たす必要があるとホルト記者は見ているが、それは並大抵の仕事ではないはずだ。イングランドは立ちはだかるスペインの巨大な壁を破壊し、今度こそタイトルを勝ち取ることができるだろうか。

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