なでしこジャパン、パリ五輪に弾みをつける4発でガーナに大勝! 田中、浜野、藤野が揃って1ゴール1アシストと攻撃陣が大暴れ

パリ五輪を前に大勝を飾ったなでしこ photo/Getty Images

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後半にゴールラッシュ

パリ五輪前の国内最後の強化試合として、MS&ADカップ(能登半島地震復興支援マッチ がんばろう能登)でガーナ女子代表と対戦したなでしこジャパン。

長谷川や熊谷、そして12日にマンチェスター・シティに移籍が決まったばかりの清水などがスタメンに名を連ねた。3バックかと思われたが、熊谷がアンカーに入り、高橋、南がCBでコンビを組み、フォーメーションは[4-3-3]となった。

開始1分、藤野のFKをニアで田中がヘディングで合わせるがこれはGK正面に。序盤はガーナにボールを持たれるも、前から連携したプレスを見せてガーナに前進させないなでしこ。そんななか11分、ガーナのビルドアップをカットし、最後は再び田中が右足を振り抜く。強烈なシュートとなったが、惜しくもクロスバーに弾かれてしまう。
鋭いプレスからサイドを中心にガーナゴールに迫るなでしこは17分に北川のアーリークロスに最後は藤野が詰めて、シュートを放つもガーナの体を張った守備に阻まれる。すると22分、ガーナのボアキエが一発レッドで退場となり、なでしこは数的有利な状況に。

33分には高い位置で相手のパスをカットした長谷川がスルーパスを田中に送り、抜け出した田中がビッグチャンスを迎えるが、これも決めきれず。前半ATにはCKからこぼれ球を最後高橋が押し込むが、ライン上でガーナがギリギリクリア。前半はほとんどガーナ陣地で過ごしたなでしこだったが、前半はスコアレスドローで折り返す。

前半15本のシュートを放つが得点に繋げられなかったなでしこは後半から宮澤に代えて浜野を投入する。50分には相手のビルドアップミスを田中、浜野と繋ぎ再び田中へ。これを冷静にゴールに流し込み、なでしこが先制に成功。一度はオフサイド判定となったが、VARの結果、判定が覆りゴールが認められた。

攻勢を強めるなでしこは長谷川が前半より高い位置をとり、積極的に前に絡んでいく。後半は熊谷が3バックに入り、[3-4-3]へ変更し、サイドが高い位置を取れるようになったことで、攻撃に厚みが出る。すると、65分CKを田中がニアでそらすと最後は浜野が合わせ、なでしこが追加点をマークする。また67分にPA付近でFKを獲得すると、藤野が完璧な弾道で決め、3点差に広げる。

勢いに乗るなでしこは78分、右サイドに途中から入った清家のクロスから浜野がシュートを放つが、惜しくもサイドネットに。途中出場の選手も躍動し、後半もなでしこペースで進む。すると、80分藤野のFKを植木がヘディングで合わせて、早速ネットを揺らす。

前半のうちに数的有利となったなでしこはスタメンの選手だけではなく、途中出場の選手も好パフォーマンスを見せ4-0で勝利。パリ五輪に弾みをつける大勝となった。

なでしこは日本時間の26日0時にパリ五輪の初戦を迎え、女王スペイン代表と対戦する。

[スコア]
日本 4-0 ガーナ

[得点者]
日本
田中美南(52分)、浜野まいか(65分)、藤野あおば(67分)、植木理子(80分)

ガーナ

日本
山下杏也加(→平尾知佳 67分)、清水梨紗(→清家貴子 67分)、南萌華、熊谷紗希(→古賀塔子 74分)、高橋はな、北川ひかる、宮澤ひなた(→ 浜野まいか 46分)、長野風花、長谷川唯、藤野あおば(→林穂之香 82分)、田中美南(→ 植木理子 74分)


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