DFの多いアーセナルはなぜカラフィオーリと契約したがるのか 他の選手にはない特長とは

EUROでも存在感を見せたカラフィオーリ photo/Getty Images

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よりボールを持てるDFということか

ボローニャ所属のイタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリは今夏の移籍が濃厚とされており、なかでもアーセナル移籍に近づいているといわれている。本人もアーセナル移籍に前向きであるとされ、すでに個人合意に達しているとの報道もある。

しかし、なぜアーセナルはカラフィオーリを狙っているのだろうか。カラフィオーリは左センターバックとサイドバックでプレイ可能だが、すでにこのポジションでプレイ可能な多くの選手をアーセナルは抱えている。左センターバックにはレギュラー格のガブリエウ・マガリャンイスがおり、バックアッパーにはヤクブ・キヴィオルがいる。左サイドバックはオレクサンドル・ジンチェンコが移籍するかもしれないことを考慮しても、冨安健洋やユリエン・ティンバーが起用可能で、特に補強を急ぐポジションとは思われない。しかもEURO2024では、ウィリアム・サリバが左センターバックでも有用であることを示したばかりなのだ。

しかし、カラフィオーリには他の選手たちが持っていない特長があるという。英『football.london』は、サリバとガブリエウがイングランド最高のコンビの1つであることを前置きしつつ、カラフィオーリはまったく異なる存在であると主張している。
同メディアは伊『Tuttobologna』のマヌエル・ミングッツィ氏の主張を引用しつつ、よりボールを保持できるDFであるとの見解を示した。ミングッツィ氏は「彼は恐れを知らず、欧州選手権で見られたように常に頭を高く上げてプレイする。動きの優雅さは(アレッサンドロ・)ネスタや(パオロ・)マルディーニを彷彿とさせる」と語っている。

また、『The Athletic』はカラフィオーリのボールキャリー能力に着目。同選手は90分あたり49.5回のキャリーを試み、ファイナルサードへ運んだ回数が1.1回であり、これはセリエAのDFのうち上位12%にあるという。つまり、カラフィオーリはアーセナルの他のDFに比べてよりボール保持に優れ、攻撃的な振る舞いができる選手であるということだ。ガブリエウはビルドアップにも積極的に関与するが、前方へボールを運び出すタイプのプレイは多くない。

22歳という年齢も伸びしろという面で魅力的だが、果たしてアーセナルはカラフィオーリとの契約をまとめることになるのか、注目だ。

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