ベリンガム「代表チームはクラブとは違う」「すべての試合に4-0や5-0で勝とうとはしないということ」 決勝で敗れ得た教訓

スーパーゴールも見せたベリンガム photo/Getty Images

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同点ゴールをアシストするも

EURO2024は現地時間14日に決勝が行われ、イングランドはスペインと対戦し1−2で敗戦。2大会連続の準優勝という結果に終わった。

今大会グループステージからハイパフォーマンスを見せるスペインと、対照的に低調ながらここまで勝ち上がってきたイングランドの決勝戦は注目が集まった。試合は前半はスコアレスで折り返すも、後半開始早々の47分に FWニコ・ウィリアムズがゴールを決めてスペインが先制。73分に MFベリンガムがボックス内でボールを落とし、それを受けた途中出場のコール・パルマーのシュートがゴール左隅に突き刺さりイングランドが追いつく、しかし86分にDFククレジャのクロスをFWオヤルサバルが決めてスペインが追加点。試合は1−2でスペインが3大会ぶり最多の4度目の優勝で大会を終えた。

試合後ベリンガムはスペイン紙『MARCA』のインタビューにて「もっといいものになったと思う。それは否定できない。もっともっと良くなっていたはずだ」と悔しさを露わにした。
続けて「理解する必要があるのは、国際サッカーはクラブサッカーとは本当に違うということだと思う。ゲームの形が違う。スタイルも違う。非常に長いシーズンを戦ってきたチームや選手がたくさんいることを忘れてはいけない。彼らは精神的にも肉体的にも疲れている。そのような試合では、より賢くなるためにやらなければならないことがある。残念ながら、すべての試合において4-0や5-0で勝とうとはしないということだ。つまり、もう少し賢くならなければならないということだ」とコメントし、クラブチームと代表チームの違いについても言及した。

昨シーズンにレアル・マドリードに加入し、リーグ戦28試合に出場し19ゴールの活躍。チャンピオンズリーグでもレアルの36回目の優勝に貢献し、ラ・リーガ年間最優秀選手に表彰されたベリンガム。今大会では決勝までの7試合全てに出場し、2ゴール1アシストの成績。ラウンド16のスロバキア戦では後半アディショナルタイムに劇的な同点弾を決め、イングランドを敗退の危機から救うなど、メディアの批判の声が挙がる中、イングランドを決勝まで導く活躍を見せた。

最後に「決勝まで勝ち進んだということは、試合に勝たなければならなかったということだ。最終的には、あと一歩及ばなかった。全体的に見れば、勝つためにここに来たのだから残念だ。でも、ポジティブなことだ」とコメント。決勝で敗れたものの、ここまで勝ち抜いてきたことを評価したいが、彼は様々な教訓を得た様子だ。


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