アメリカでの2026W杯は大丈夫? コパ・アメリカでは芝の問題、観客乱入トラブルなど問題山積みに

決勝では観客の入場を巡ってトラブルに photo/Getty Images

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2026W杯へ解決すべき問題は多い

アルゼンチン代表の優勝で幕を閉じたコパ・アメリカ2024。今回はアメリカでの開催となり、アメリカは2026年のワールドカップをメキシコ、カナダと共同開催する。今回のコパ・アメリカはそれに向けたテストの場でもあったが、何かとトラブルが目立つ大会になってしまった。

大会当初よりピッチの芝の状態が悪いと選手や監督から苦言が出ており、今大会はサッカー専用ではないスタジアムも使用していた。それは2026ワールドカップでも同様の予定で、アメフトなどで使用しているスタジアムの場合は芝の問題をクリアしなければならない。

また、決勝のアルゼンチンVSコロンビアの一戦ではチケットを持っていないファンがスタジアムに押し寄せ、決勝のスタートが大幅に遅れるトラブルが起きた。中には通気口を通ってスタジアムへ侵入する者まで現れ、正規のチケットを持っている人がスタジアムに入れない事態にもなった。スポーツイベントを開催するうえであり得ないトラブルと言える。


『FOX Sport』で解説を務めるアレクシ・ララス氏は2026ワールドカップへ良くない印象がついてしまうと危惧している。

「これは良い事態ではない。CONMEBOL(南米サッカー連盟)にとってもそうだが、今大会はここアメリカで開催されている。ワールドカップまで2年を切っているアメリカにとって、これは良いことではない。FIFAとアメリカ、カナダ、メキシコが連携し、今後はこのようなことが起きないと期待している」

今回の決勝が行われたマイアミのハードロック・スタジアムは、2026ワールドカップでも7試合を開催する予定となっている。セキュリティを含め、このスタジアムを使用する場合はワールドカップまでに改善が必要だ。

また決勝ではアルゼンチン代表FWリオネル・メッシがボールを蹴る際に右足首を捻り、途中交代するアクシデントがあった。これも芝の問題ではないかと指摘されており、ワールドカップ本番までに解決すべき課題は多そうだ。

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