W杯予選でもコパでもサッカー王国は低調のまま…… ブラジル復活の鍵を握るのはエースとベテランの存在か

コパ・アメリカではベスト8敗退となった photo/Getty Images

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コパ・アメリカ2024ではトーナメント準々決勝で敗退

アルゼンチンの2連覇で幕を閉じたコパ・アメリカ2024。上々な成績を残した一方で、その宿敵であるブラジルはこの大会では思うような結果を残せなかった。

ブラジルは今大会、グループステージを含めて4試合戦い、勝利したのは2戦目のパラグアイ戦のみ。1勝2分でグループステージは突破したものの、準々決勝ウルグアイ戦でPK戦の末敗退。サッカー王国として不甲斐ない結果となった。『ESPN』は、「コパ・アメリカで苦戦を強いられたブラジルは、これから大きなリセットを迫られている」と見出しを打ち、今後ブラジルが2026年のワールドカップに向けて再建する必要があると述べた。

同紙では、今大会でブラジルが苦戦を強いられた要因に、ロングボールの依存、ネイマール、カゼミロの不在の2つを挙げている。今大会のブラジルはハイラインではなく自陣低い位置でのボール奪取が多い。特に直近のコロンビア、ウルグアイ戦では奪取後にボールを持って前進することができず、結果ロングボールを入れ込むシーンが多く見られた。攻撃の構築を担える選手がおらず、その部分では怪我で欠場したネイマールの不在が大きいようだ。
元ブラジル指揮官のチッチはネイマールのことを「弓矢のようであり、プレイを組み立て、ゴールを決める」と評していたが、「年齢が上がっていき、ヴィニシウスのような選手が育っていくにつれて、ネイマールの役割は弓の役割に限定され、フィニッシャーとしてではなく、より深い位置でプレイするクリエイターとして特化していくのかもしれない」と述べていた。現指揮官のドリバル・ジュニオールもブラジル代表の歴代得点王が怪我から完治した際、チームに大きな影響をもたらしてくれると言及している。

また、ブルーノ・ギマランイスとジョアン・ゴメスが今大会中盤で起用されたが、なかなかそこをコントロールして試合を落ち着かせるようなシーンは見当たらなかったそういった意味では、カゼミロの不在も大きく影響しており、経験値が高く中盤のバランスを安定させる大きな支柱的存在の選手がいないことも大きいようだ。

ブラジルは現在ワールドカップ予選でも苦戦しており、勝点7で順位は6位と当落線上のラインにいる。今の状況から脱却し今後ブラジルが確固たる地位に戻るには、この2人の存在が必要なのかもしれない。

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