EURO王者ロドリ、モラタが政治的発言でUEFAが懲戒手続きを開始 「ジブラルタルはスペインのものだ」と叫ぶ

懲戒手続きが開始されたモラタとロドリ photo/Getty Images

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多くの国民を前にした祝勝会で問題発言

欧州サッカー連盟(UEFA)は、スペイン代表アルバロ・モラタとロドリに対して懲戒手続きを開始したと発表した。「ジブラルタルはスペインのものだ」と叫んだことが原因と見られる。

スペインは、EURO(欧州選手権)で史上最多4度目の優勝を飾り、スペインの首都マドリードでパレードが開催されるなど、多くの国民が優勝に酔いしれた。モラタとロドリの問題発言は、その多くの国民を前にして発せられた。

この発言はUEFAの「一般的な行動原則」「礼儀正しい行動の基本ルール」「スポーツイベントを非スポーツ的な性質の表現に利用した」「サッカーというスポーツ、特にUEFAの評判を落とした」という4つの規則に抵触していたとして、懲戒手続きが開始された。
ジブラルタル政府はこの発言に対して以下のような声明を発表し批判した。

「EURO優勝の祝賀行事をジブラルタルの領土を奪う考えを推進するために利用するという嘆かわしい行為は、スポーツは政治的に物議を醸すいかなる思想や信条を推進するために利用されるべきでないという原則に反する」

イベリア半島にあるジブラルタルは、18世紀にイギリスに統治権が与えられてから、現在もイギリス領として、イギリス軍が駐屯している。その領有権を巡り、現在もスペインとイギリスの間に対立がある。

両選手への正式な処分は、UEFAの規律倫理懲戒委員会によって決定される。

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