EURO16強敗退のイタリア代表はスパレッティ体制を続投すべきか レジェンドからは厳しい声も

イタリア代表の指揮官を務めるスパレッティ監督 photo/Getty Images

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「私なら辞任を申し出ていた」

イタリア代表はルチアーノ・スパレッティ体制を今後も続投すべきなのか。

昨年9月、電撃辞任したロベルト・マンチーニ前監督の後任として、イタリア代表の指揮官を任されることとなった現在65歳のスパレッティ監督。初陣となったEURO2024予選の北マケドニア戦では、格下相手に1-1のドローで試合を終えるなどやや不安が残る船出となったが、その後は着実に勝ち点を積み重ねていく。イングランド代表が頭一つ抜け出したグループCにおいて、最終的に2位を争うウクライナ代表と勝ち点で並ぶ展開となったが、直接対決の成績で上回ったイタリアが本大会出場のチケットを無事手にした。

そして、今年6月にEURO2024が開幕すると、前大会の覇者として連覇を目指したイタリアは、スペイン代表やクロアチア代表と同組となる“死の組”グループBに入った。初戦はグループリーグを突破する上で絶対に落とすことのできないアルバニア戦。開始早々の1分に先制点を許す予想外の展開となったが、その後なんとか逆転に成功し、2-1の白星発進を決めた。
続くスペイン戦では接戦の末に0-1で敗戦。決勝トーナメント行きをかけたクロアチアとのグループリーグ最終戦では、90分が経過した時点で1点ビハインドの窮地に立たされていたが、後半アディショナルタイムの劇的弾でなんとか1-1のドローに持ち込む。その結果、イタリアは苦しみながらもグループBを2位で突破した。

死の組を突破したことで、ノックアウトステージでの飛躍にも期待されたイタリア。しかし、ラウンド16で相見えたスイス代表に0-2で敗れ、ベスト8を前にあえなく敗退した。2012年大会までとは大会方式が異なるものの、イタリアがEUROでベスト8入りを逃したのは2004年大会以来20年ぶり。こういった状況に加えて、スパレッティ監督が就任して以降の試合で難しい試合も少なくないことから、去就に関する噂もちらほら聞こえてくる。

そんな中、かつて世界一を経験したイタリア代表のレジェンド、フランコ・カウジオ氏がスパレッティ監督について言及。伊『Gazzetta dello Sport』のインタビューで「正直に言うと、もし私がスパレッティだったら、真っ先にグラヴィーナ(イタリアサッカー連盟会長)のもとへ行き、辞任を申し出ていたであろう」と述べたのだ。

さらに「誰が代表チームの指揮を執るべきか」という質問に対して、カウジオ氏は「マックス・アレッグリ(ユヴェントス前監督)」と回答したという。また、これを取り上げた英『Foorball Italia』も「グラヴィーナ会長はイタリアがEUROから敗退した直後の会見でスパレッティ監督を公に支持していたが、国内では監督の座に対してもう一度交代が必要だと感じているものが多い」と伝えている。

EUROこそ前大会を制してはいるものの、W杯では直近2大会連続で欧州予選敗退に終わっているイタリア。サッカー大国として、2026年の北中米W杯を逃すわけにはいかない。北中米W杯は出場国が「48」まで拡大されており、欧州枠も「13」から「16」まで増えてはいるものの、決して油断はできない。監督の進退も慎重に選択するべきかもしれない。

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